スーパーや天ぷら屋さんで買ってきた天ぷら、あるいはご飯のときに余った天ぷら。あのサクサクの衣が、時間が経つとしんなりしてしまうのは本当に残念ですよね。
電子レンジでチンすれば温かくなるけど、衣がべちゃっとした感触になってしまう…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
実は、オーブントースターを使えば、冷めた天ぷらを驚くほどサクサクに復活させることができます。
ここでは、オーブントースターを使った天ぷらの温め直し方のコツを、原因からしっかり解説していきます。
なぜ天ぷらは電子レンジだとべちゃっとするのか
天ぷらが美味しくなくなる最大の原因は「水分」です。
電子レンジは、食品に含まれる水の分子を振動させて熱を発生させる「マイクロ波」という仕組みで加熱します。このとき、天ぷらの衣が内部の水分を吸収してしまい、せっかくのサクサク感が失われてべちゃっとした食感になってしまうのです。
一方、オーブントースターは電熱線からの「放射熱」で食品の表面をしっかりと加熱します。この熱で衣に残った余分な水分を飛ばすことができるので、サクサクの状態を取り戻せるというわけです。
つまり、天ぷらを美味しく温め直すには、「中の具材を温めつつ、衣の水分を飛ばす」という両方の要素を満たすことがポイントになります。
オーブントースターで天ぷらを温め直す基本の手順
オーブントースターを使えば、とても簡単に天ぷらを温め直せます。基本の手順は以下のとおりです。
1. 天ぷらをトースターのトレイに並べる
くっつかないように少し間隔をあけて並べましょう。天ぷら同士が重なると、熱が均等に当たりません。
2. アルミホイルを敷く(必要に応じて)
トレイにアルミホイルを敷くと、油汚れがつきにくくなって後片付けが楽になります。ただし、アルミホイルをピンと張りすぎると熱の反射が強くなりすぎることも。くしゃくしゃに軽く丸めてから広げると、熱が程よく回りやすいという口コミもあります。
3. トースターで加熱する
目安の時間は2〜5分程度。天ぷらの大きさや厚み、トースターの機種によって大きく変わるので、最初は短めに設定して、様子を見ながら加熱するのがポイントです。
4. 焦げないようにこまめにチェック
衣がきつね色になってきたら完成のサイン。加熱しすぎると油がはねて発火の危険もあるので、絶対に目を離さずに、こまめに状態を確認してください。
もっとサクサクに仕上げる2つのテクニック
基本の手順に加えて、もうひと手間加えることで、さらにサクサク感がアップします。
霧吹きでひと吹きしてから加熱
トースターに入れる前に、霧吹きで天ぷらの表面に軽く水をかける方法があります。水分が一瞬で蒸発する際に、衣がよりパリッと仕上がるといわれています。
ただし、かけすぎると逆効果なので、ほんのひと吹き程度に留めておくのがポイントです。霧吹きがない場合は、濡らした指で水をはじく程度でも構いません。
電子レンジとトースターを併用する
厚みのある大きなエビフライや野菜の天ぷらは、トースターだけだと中まで温まらないことがあります。そんなときは、電子レンジとオーブントースターを組み合わせる方法がおすすめです。
具体的な手順は以下のとおりです。
- まず、電子レンジで30秒〜1分程度加熱して、中の具材をしっかり温める
- 次に、オーブントースターで2分程度加熱して、表面の衣をサクサクに仕上げる
この方法なら、中はアツアツ、外はサクサクという理想的な状態に近づけられます。少し手間はかかりますが、その価値は十分にあるでしょう。
温め直しの方法別・仕上がり比較
オーブントースター以外にも、天ぷらの温め直し方にはいくつかの方法があります。それぞれの特徴を押さえて、自分に合った方法を選びましょう。
オーブントースター
メリット
- 短時間で衣がサクサクに仕上がる
- 手軽で後片付けが楽
デメリット
- 厚みのある天ぷらは中まで温まりにくい
- 焦げやすいので目が離せない
こんな人に向いています
手早くサクサクの天ぷらを食べたい人や、すでにトースターを持っている人におすすめです。
電子レンジ+オーブントースター
メリット
- 厚みのある天ぷらでも中までアツアツ
- 外はサクサクの理想的な仕上がりに近づけられる
デメリット
- 2つの器具を使うので手間がかかる
こんな人に向いています
一手間惜しまず、最高の状態で天ぷらを楽しみたい人にぴったりです。
電子レンジのみ
メリット
- 最も手軽で時間がかからない
デメリット
- 衣がべちゃっとした食感になりやすい
こんな人に向いています
食感にこだわらず、とにかく温まれば良いという人向けです。
魚焼きグリル
魚焼きグリルも、トースターと同様に放射熱で加熱するため、サクサクに仕上げることができます。ただし、火力が強い分、焦げやすいので注意が必要です。網の上に直接置くか、アルミホイルを敷いてから加熱しましょう。
フライパン
フライパンで温め直す場合は、油をひかずに弱火でゆっくりと加熱します。両面をひっくり返しながら、全体に熱を通していきましょう。焦げ付きやすいので、こまめにチェックすることが大切です。
天ぷらを温め直すときの注意点
オーブントースターで天ぷらを温め直すときは、以下の点に注意してください。
焦げ付き・発火に注意
トースターの加熱は非常に高温になるため、油を含んだ衣が焦げやすく、最悪の場合発火する危険性もあります。加熱時間は短めに設定し、必ず様子を見ながら行ってください。特に、油分の多い天ぷらはより注意が必要です。
アルミホイルの使い方
アルミホイルを敷くときは、トレイの端からはみ出さないようにしましょう。はみ出した部分が熱で変形したり、発熱部分に触れると危険です。また、アルミホイルの上に直接天ぷらを置くとくっつくことがあるので、くっつき防止のためにクッキングシートを併用するのもひとつの方法です。
大きさや厚みによる調整
小さな天ぷらと大きな天ぷらを同時に加熱する場合は、小さなものの方が先に焦げやすいので、途中で取り出すか、位置を調整しながら加熱しましょう。
よくある質問
Q. 冷凍の天ぷらを温め直すことはできますか?
冷凍の天ぷらも、オーブントースターで温め直すことは可能です。ただし、冷凍のまま加熱すると中まで温まるのに時間がかかるため、一度電子レンジで解凍・加熱してから、トースターで仕上げるのがおすすめです。解凍時間の目安は、電子レンジで1〜2分程度。そこからトースターで2〜3分加熱すれば、サクサクに仕上がります。
Q. 天ぷらの種類によって加熱時間は変わりますか?
はい、変わります。エビやイカなどの薄いものは短時間でOKですが、カボチャやナスなどの厚みのある野菜は長めの加熱が必要です。目安としては、薄いものは2〜3分、厚みのあるものは3〜5分を参考に、様子を見ながら調整してください。
Q. 天ぷら以外の揚げ物にも使えますか?
もちろんです。とんかつやフライ、春巻きなど、衣がついた揚げ物全般に応用できます。特に、冷めてしんなりしてしまった揚げ物をサクサクに復活させるのに効果的です。
オーブントースターの機種選びのヒント
天ぷらの温め直しをより手軽に、より美味しくしたいなら、揚げ物専用の温めコースが搭載されたオーブントースターも選択肢のひとつです。
例えば、象印マホービン株式会社のオーブントースターには「フライあたため」専用コースが搭載された機種があります。こうした専用コースがあれば、温度や時間の調整に悩むことなく、簡単にサクサクの天ぷらを楽しめるでしょう。
ただし、これらの製品がなくても、基本的なオーブントースターで十分に天ぷらはサクサクに温め直せます。専用コースはあくまで便利機能のひとつとして考えるのがよいでしょう。
まとめ
冷めた天ぷらを美味しく復活させるには、オーブントースターを使うのが最も効果的です。電子レンジではどうしてもべちゃっとしがちな衣も、トースターの放射熱で余分な水分を飛ばすことで、サクサクの食感を取り戻せます。
ポイントは以下のとおりです。
- 基本はトースターで2〜5分、様子を見ながら加熱
- 霧吹きでひと吹きすると、さらにパリッと仕上がる
- 厚みのある天ぷらは、レンジで中を温めてからトースターで仕上げる
- 焦げ付きや発火には十分注意する
ぜひ今日から実践して、冷めてしまった天ぷらも揚げたてのようなサクサク感で楽しんでくださいね。

コメント