「朝から焼きたてのスコーンが食べたいなあ」
「オーブン出すのは面倒だし、そもそも予熱が待てない」
そんなふうに思ったこと、ありませんか。実はわたしもです。でも大丈夫。トースターとホットケーキミックスさえあれば、着替えるより早く、あのサクふわ食感が手に入ります。
しかもびっくりするほど簡単。ボウルひとつ、計量スプーンいらず。思い立ったらそのままキッチンへ直行してください。
サクふわの秘密はホットケーキミックスにあり
「ホットケーキミックスでスコーンって、なんだかふんわりしすぎちゃわない?」という声をよく聞きます。気持ちはわかります。でもちょっと待ってください。その予想、裏切ります。
森永 ホットケーキミックスなどのホットケーキミックスには、小麦粉はもちろん、ベーキングパウダーや砂糖、油脂、粉乳まですでにバランスよく配合されています。つまり、粉類をあれこれ揃えて測る手間が一切いらないんです。
ここでひとつだけ頭に入れておいてほしいのは、ホットケーキミックスにはすでに砂糖と油が含まれているという点。レシピによってはバターや砂糖を足しすぎると、べたついたり甘すぎたりする原因に。まずはそのままの甘さと風味を楽しんでみてください。意外なほど、ちょうどいい塩梅に仕上がります。
なぜトースターで焼くとおいしいのか
オーブンよりトースター。これ、スコーンに関しては大きなメリットがあります。予熱時間の短さだけじゃないんです。
まず第一に、庫内が小さいぶん熱の回りが早い。生地の表面を素早く加熱できるから、外はサクッと中はふんわり、という理想的なコントラストが生まれやすくなります。オーブンでじっくり焼くと全体が均一に火が通りすぎて、時としてパサつきがち。その点トースターは一気に表面を固めてくれるので、水分が逃げにくいのです。
もうひとつ、焼き色のつきやすさ。トースターの上ヒーターが近い位置にあるおかげで、表面にこんがりとした美味しそうな焼き目がつきます。このちょっとした焼き目が香ばしさを引き立てて、味までワンランク上げてくれる。見た目にも食欲をそそる、あのきつね色はトースターならではの特権です。
基本のプレーンスコーンレシピ
まずは何も入れないプレーンから始めましょう。驚くほどシンプルです。
材料はこれだけ。ホットケーキミックス200g、バター40g、牛乳大さじ3〜4。バターはマーガリンでもOKですが、無塩バターのほうが風味は格段に上がります。牛乳の量は生地のまとまり具合を見ながら調整してください。
作り方はとても簡単です。ボウルにホットケーキミックスを入れ、冷たいバターを1cm角に切って加えます。ここ、冷たいまま使うのが最大のコツ。手のひらで擦り合わせるようにして、バターを粉になじませていきます。さらさらのパン粉状になってきたら、牛乳を少しずつ加えて、切るように混ぜます。
絶対に練らないでください。グルテンが出て固くなる元凶です。生地がひとまとまりになったらラップに包んで冷蔵庫で15分ほど休ませます。これは必須じゃありませんが、やるとやらないとではサクサク感が変わります。時間がないときはそのままでも十分美味しいですよ。
休ませた生地を2cmほどの厚さに伸ばし、包丁で四角く切るか、コップの縁で抜きます。オーブンシートを敷いた天板に並べ、表面に牛乳を薄く塗ると、焼き色がきれいに出ます。トースターで8〜10分。表面がきつね色になったら完成です。
焦げそうになったらアルミホイルをかぶせるのを忘れずに。機種によって火力が違うので、初めて作るときは5分くらいから様子を見て調整してくださいね。
アレンジレシピで毎日違う楽しみを
プレーンをマスターしたら、次はアレンジを楽しみましょう。どれもホットケーキミックス200gがベース。バターと牛乳の量は同じです。
チョコチップスコーンは板チョコ1枚分を刻んで、バターと粉を合わせた後に加えます。明治 ブラックチョコレートを細かく割って入れると、ほろ苦さがアクセントになって大人向けの味わいに。焼きたてはチョコがとろけて、それはもう贅沢な朝ごはんになりますよ。
紅茶スコーンはアールグレイの茶葉大さじ1を、牛乳大さじ3と一緒にレンジで30秒温めてから使います。牛乳に茶葉の香りが移って、生地全体がほんのり紅茶風味に。トワイニング アールグレイの茶葉は香りが強くておすすめです。生地に混ぜ込む前に、牛乳ごとしっかり冷ましておいてくださいね。
チーズスコーンはピザ用チーズを大さじ3ほど混ぜ込みます。甘じょっぱさがクセになる味わいで、ワインのお供にもぴったり。雪印 とろけるスライスチーズを刻んで入れれば、まろやかなコクが出ます。焼いているときの香りがたまらなく食欲をそそるんです。
かぼちゃスコーンは、冷凍かぼちゃをレンジで加熱してつぶしたものを大さじ3加えます。牛乳の量は少し減らして調整してくださいね。ほんのり甘くて栄養もプラス。秋に限らず一年中楽しめる、色味もきれいなスコーンになります。
よくある失敗とその解決策
さて、ここまで読んで「でも自分が作ると固くなるんだよなあ」と思った方、いませんか。大丈夫、それにはちゃんと理由があります。
生地を練りすぎていませんか。スコーンが固くなる原因の8割はこれです。混ぜるときは、切るように、折りたたむように。なめらかになるまでこねてしまうと、途端にグルテンが発生してガチガチの仕上がりに。粉っぽさが少し残るくらいでやめるのが正解です。
バターが溶けていませんか。手の温度でバターがだれてしまうと、生地がべたついて層になりません。夏場は特に注意。バターを切ったらすぐに作業して、手が温かい人はゴムベラを使うのも手です。
焼き時間が長すぎませんか。トースターはオーブンより高温短時間が基本。10分以上焼くと水分が飛びすぎて、パサついた仕上がりに。表面がほんのり色づいたら、竹串を刺してみてください。生地がついてこなければOKです。
生地がゆるすぎませんか。牛乳の入れすぎは生地をだらんとさせて、トースターの中で広がりすぎる原因に。少しずつ様子を見ながら加えて、耳たぶくらいの固さになったらそれ以上は入れないでくださいね。
この4つを守れば、失敗知らず。最初からサクふわのスコーンが焼けるはずです。
トースターのタイプ別、焼き方のコツ
お使いのトースターによって、焼き方にもちょっとした違いがあります。
温度調節ができるタイプなら、200度に設定して8〜10分が目安。予熱は2分程度で十分です。庫内が温まったら生地を入れてください。
温度調節ができないシンプルなトースターの場合は、最初の3分はアルミホイルをかぶせて焼くのがおすすめ。中まで火が通ったあと、ホイルを外して残り3〜5分で焼き色をつけます。こうすると焦げずにしっかり焼けます。
コンベクションタイプのトースターは熱風で焼くので、表面が乾きやすくなります。牛乳を塗る工程をていねいに、少し多めに塗ってから焼いてください。焼き時間も短めに設定するほうがしっとり仕上がります。
どのタイプにも共通するのは、庫内のスペースを活かすこと。スコーン同士の間隔をしっかり空けて、熱が均一に当たるように並べてください。詰め込みすぎると蒸し焼き状態になって、サクサク感が損なわれてしまいます。
できたてを美味しく食べるアレンジ
焼きたてはもちろん最高です。でもそれだけじゃもったいない。ちょっとしたアレンジで、さらに美味しさが広がります。
まずは王道のクロテッドクリームとジャム。トップバリュ ストロベリージャムでも十分美味しいですし、もう少し本格的にしたいなら輸入食材店のクロテッドクリームを試してみてください。なめらかな口当たりがサクサクのスコーンと絶妙に合います。
余ったら翌朝、軽くトースターでリベイクしましょう。1〜2分温めるだけで、焼きたてに近い食感がよみがえります。そのままでもいいですし、半分に割いてバターを少しのせて溶かしながら食べるのもおすすめ。週末にまとめて焼いて、平日の朝にちょっとずつ楽しむ、そんな使い方も素敵ですよね。
ホットケーキミックスの残りは、もちろんパンケーキにしてもいいですし、クッキーやマフィンにも展開できます。わざわざスコーンのためだけに買うのはもったいない。いろいろ試しているうちに、自分好みのアレンジが見つかるはずです。
トースターで焼くスコーンは、自由で気楽で、それでいて本格的。オーブンに負けるどころか、むしろこっちのほうが手軽でおいしいと思える瞬間がきっと来ます。最初のひとかじりで「あ、これだ」と感じてもらえたら、わたしも嬉しいです。ぜひ今日のおやつか、明日の朝ごはんに。トースターとホットケーキミックスで、サクふわの幸せを焼いてみてくださいね。

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