「朝はパンを焼くくらいだし、電子レンジのトースター機能だけで済ませられないかな」
そう思ったことはありませんか。キッチン家電を増やしたくない一人暮らしの方や、朝の時短をしたい方なら、一度は考える疑問ですよね。
でも、いざ調べてみると「予熱が面倒」「普通のトースターと全然違う」「いや意外とイケる」と意見はバラバラ。
正直なところ、電子レンジのトースター機能は機種選びを間違えなければ十分実用的です。 ただ、ポンと置くだけの単機能トースターとは使いこなしのコツがちょっと違います。
今回は、そのモヤモヤをスッキリ解消していきましょう。
電子レンジのトースター機能って実際どうなの?
「トースター機能」ってそもそも何?
まず言葉の整理から。電子レンジに付いている「トースター機能」とは、厳密にはオーブン機能のことを指します。
庫内の上下についたヒーターで熱を加え、食材の表面をこんがり焼き上げる仕組みです。食パンを焼くときは、このオーブン機能を使うことになります。
ここで重要なのは、ヒーターの位置と本数です。
- 上下ヒータータイプ(多くのオーブンレンジ):予熱は必要ですが、上下からしっかり加熱できるので、パンの両面が同時に焼けます。裏返す手間がなく、焼き色も均一。
- 上ヒーターのみのタイプ(一部のフラットテーブルレンジ):裏面を焼くには途中でパンをひっくり返す必要があります。焼きムラも出やすいため、手軽さでは単機能トースターに劣ります。
「パンを焼くだけ」と思っても、機種によって手間がまったく違うんです。
単機能トースターと何が違うのか
「じゃあ普通のトースターでいいじゃん」と思った方。その通り、単機能トースターの最大の強みは、予熱なしでスイッチひとつですぐ焼けることです。
ただ、オーブンレンジのトースト機能にも見逃せないメリットがあります。
- 2枚同時に焼いてもムラが少ない:庫内が広いため、熱がこもりすぎず、2枚並べて焼いても全体に綺麗な焼き色がつきます。朝の家族分を一気に準備したいときに助かります。
- スチームや過熱水蒸気でワンランク上の仕上がり:上位機種なら、パサつきやすい冷凍パンでも、中はもっちり外はサクッと焼き上げてくれます。これは単機能トースターには真似できない芸当です。
つまり、「手軽さ重視か、仕上がり重視か」 で選ぶべき道具が変わってくるんですね。
不満の声から見る、使いこなしのコツ
「焼くのに時間がかかる」問題
一番多い不満がこれ。オーブンレンジでトーストを焼くには、基本的に予熱が必要だからです。
庫内が広い分、設定温度まで温まるのに数分かかり、トータルで5〜7分ほど見ておく必要があります。単機能トースターの2〜3分と比べると、朝の数分は貴重ですよね。
でも実は、機種選びで解決できます。
たとえば パナソニック ビストロ NE-UBS10A のような「はやわざグリル」機能付きの機種なら、予熱不要で約3分30秒。パワーのある上下ヒーターで一気に焼き上げるため、単機能トースターに迫るスピードで焼けます。
予熱時間すら惜しいなら、こういった「予熱不要」がウリのオーブンレンジを選ぶのが正解です。
「パサパサになる」問題
これもよく聞きます。「トースターで焼いたほうが、なんだか美味しい気がする…」という声です。
原因は、庫内が広いために食材の水分が奪われやすいから。でもこれも、テクノロジーでカバーできる時代です。
シャープ ヘルシオ AX-RA30 の過熱水蒸気(ウォーターオーブン)を使えば、パンの内部の水分をキープしたまま表面だけをパリッと焼き上げられます。トーストはもちろん、スーパーの総菜パンや冷めた揚げ物の温め直しが驚くほど美味しくなるので、「焼く」以外の使い道でも活躍してくれます。
「焼きムラが気になる」問題
安価なフラットテーブルレンジにありがちなのが、上ヒーターしかついておらず、パンの下側が焼けずにしっとりしてしまうパターン。
これを避けるには、購入時に 「上下ヒーター付き」 であることを必ず確認すること。それだけで、裏返す手間から解放されます。
どんな機種を選べば後悔しないのか
ここからは、実際に「トーストが美味しく焼ける」と評判の機種を、求める使い方別に見ていきましょう。
時短派に:予熱ゼロでスピード焼き上げ
Panasonic ビストロシリーズ
「とにかく朝は1秒でも長く寝ていたい」という方に。前述の「はやわざグリル」搭載機は、予熱不要でこんがり焼けるのが魅力です。高価格帯のモデルなので、トースト以外にもグリル料理や本格オーブン料理も楽しみたい方に向いています。
仕上がり重視派に:水分コントロールでお店の味
SHARP ヘルシオシリーズ
「パンの味にうるさい」「惣菜パンを買ってきた時のクオリティを上げたい」という方に。過熱水蒸気による独自の焼き上げは、他の機種ではなかなか再現できません。「焼き直し機能」の評判がずば抜けて良く、まさに唯一無二の存在です。
家族の量をまとめて焼く派に:広い庫内と高火力
東芝 石窯ドームシリーズ
「休日の朝は家族みんなでパン食。一度に何枚も焼きたい」という方に。ドーム型の天井が遠赤外線で包み込み、最高350℃の高火力で一気に焼き上げます。庫内が広く、ピザやグラタンなども本格的に作れるので、週末の料理が趣味という方にもぴったりです。
オートで手軽に済ませたい派に:おまかせセンサー
日立 ヘルシーシェルフシリーズ
「冷凍パンも常温パンも、いちいち設定を変えるのが面倒」という方に。重量センサーが食材の状態を見極めて、自動でベストな加熱をしてくれます。特に「裏返し不要オート」は、忙しい朝にボタン一つで両面カリッと焼ける便利機能。手間を極限まで減らしたい方の強い味方です。
結局、電子レンジのトースター機能はアリかナシか
ここまで機能や機種を見てきて、どう感じたでしょうか。
「電子レンジのトースター機能」が活きるかどうかは、結局あなたがどんな風にパンを食べたいか、そしてどんな機種を選ぶかで決まります。
- 単機能トースターは、とにかく安く手軽に、予熱ゼロですぐ焼きたい人向け。
- オーブンレンジのトースト機能は、機能をしっかり選べば、時短にもなるし、より美味しく焼き上げることもできる、伸びしろのある選択肢です。
もし新しい電子レンジを買うなら、トースト機能ひとつとっても、毎朝の気分が変わるくらいの違いがあります。
「置き場所をすっきりさせたい」「どうせなら一台で色々うまくやりたい」
そんな風に思った今が、電子レンジのトースター機能を本気で検討するタイミングなのかもしれません。

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