オーブンなんていらないんです。トースターさえあれば、あのサクサクのアップルパイが驚くほど簡単に作れます。
しかも、オーブンを予熱する待ち時間ゼロ。思い立ったら30分もあれば、焼きたてアツアツが口に入る。これ、忙しい日のおやつにも、急な来客にも、めちゃくちゃ重宝するんですよね。
「でもトースターでアップルパイって、焦げたりしないの?」
大丈夫です。ちょっとしたコツさえつかめば、オーブンで焼いたのと変わらない、いやむしろ表面パリッと中はトロッと、トースターならではの絶妙な焼き上がりになります。
というわけで今回は、私が何度も試作してたどり着いた、トースターで失敗しないアップルパイの作り方と、飽きずに楽しめるレシピバリエーションをたっぷりご紹介しますね。
トースターでアップルパイを作るときの「3つの落とし穴」
まず最初に、多くの人がつまずくポイントを先にお伝えしておきます。ここさえ押さえれば、失敗することはまずありません。
落とし穴1:表面だけ焦げて中は生焼け
トースターの熱源は基本的に上部だけ。だからパイの上が焦げやすい一方、下は火が通りにくいんです。特に分厚いアップルパイだと、中まで火が通る前に表面が真っ黒…なんてことも。
落とし穴2:りんごから出る水分でビチャビチャ
焼いているうちにりんごが水分を出して、せっかくのパイ生地がべちゃっとしてしまう。サクサク食感を期待していたのに、これじゃあ台無しですよね。
落とし穴3:せっかく作ったのに網にくっつく
アルミホイルを敷いても、パイ生地がべったりくっついて剥がすときにボロボロ。テンションだだ下がりです。
この3つ、全部対策があります。しかもどれも、今すぐできる簡単なことばかり。これから順番に解説していきますね。
焦げない&生焼けしない完璧な焼き方のコツ
アルミホイルは「かぶせる」が正解
これ、知ってるようで知らない人が多いんですけど、トースターでパイを焼くときのアルミホイルは「敷く」ものじゃなくて「かぶせる」ものなんです。
やり方はシンプル。パイをトースターに入れたら、上からふんわりアルミホイルをかぶせます。これでヒーターの直火が当たらなくなるので、焦げる心配が一気になくなります。
焼き時間の目安は、まずアルミホイルをかぶせた状態で8〜10分。それからアルミホイルを外して、さらに2〜3分焼いて表面に焼き色をつける。この2段階焼きがサクサク食感の秘訣です。
トースター内の「置き場所」で仕上がりが変わる
これ、意外と見落とされがちなんですけど、パイをトースターのどの位置に置くかで焼け具合が全然違います。
おすすめは「下段」。ヒーターから離せば離すほど、じっくり火が通るので生焼け防止になります。2段式のトースターなら迷わず下段へ。ポップアップ式のトースターで高さ調節ができない場合は、パイ自体を薄めに作るとうまくいきます。
あと、焼いている途中で一度、前後の向きをクルッと回してあげると、さらに焼きムラがなくなりますよ。
りんごフィリングの汁漏れを防ぐテクニック
パイシートのフチは1.5センチあける
りんごのフィリングをパイシートに乗せるとき、端っこギリギリまで乗せていませんか?これ、焼いているうちにグツグツした汁が端から流れ出る原因なんです。
フチから1.5センチは必ず何も乗せないスペースを作ってください。これだけで、汁漏れの8割は防げます。
パン粉が「吸水クッション」になる
さらにもう一手間かけるなら、パイシートの上に薄くパン粉を散らしてからりんごを乗せてみてください。パン粉がりんごの余分な水分を吸ってくれるので、パイ生地がべちゃつかず、底までサクサクに仕上がります。
ビスケットを細かく砕いたものでもOK。むしろこっちのほうが風味がプラスされておすすめです。
レンジで先にりんごに火を通す
生のりんごをそのまま包んで焼くと、どうしても水分が出てしまいます。そこでおすすめなのが、先に電子レンジで加熱しておく方法。
耐熱ボウルに薄切りのりんご、砂糖、バターを入れてラップをし、600Wで2〜3分。粗熱を取ってからパイシートに包めば、焼き時間の短縮にもなるし、水分も飛んで一石二鳥です。
ちなみに、りんごの品種は「紅玉」が定番ですが、手に入らなければジョナゴールドや「ふじ」で十分。加熱しても形が崩れにくく、甘みもしっかりしているので、トースターで作るアップルパイにぴったりです。
トースターでも失敗しないパイシートの選び方
冷凍パイシートはスーパーで手軽に買えますが、トースターで使うならサイズ感が大事。
通常サイズのパイシートはトースターのトレーからはみ出してしまうことも。そんなときは、一口サイズのミニパイシートが断然使いやすいです。
具体的には、ニップン オーマイ 小さなパイシートが11×11センチとトースターにぴったり収まるサイズ感。解凍時間も短くて済むので、思い立ったらすぐに作り始められます。
パイシートは半解凍がベスト
よくある失敗が「完全に解凍しちゃってベタベタになった」。冷凍パイシートは、触ると少ししなって曲がるくらいの「半解凍」がベストな状態です。
カチカチすぎると折るときに割れるし、解凍しすぎると作業中にくっついてイライラの元。夏場なら冷蔵庫から出して5分、冬場なら10〜15分くらいが目安です。
くっつき防止と後片付けの時短ワザ
シリコントレーがあれば最強
アルミホイルよりも、100均で買える「繰り返し使えるオーブンシート」やシリコン製のミニパイ皿がめちゃくちゃ便利です。パイがまったくくっつかないし、洗って何度も使えるから経済的。
ダイソーやセリアで100円〜200円で手に入ります。これひとつあるだけで、トースター調理のストレスが格段に減りますよ。
くっつかないアルミホイルもアリ
シリコントレーがない場合は、「くっつかないアルミホイル」を使うのがおすすめ。普通のアルミホイルに比べて表面加工がされているので、パイ生地が剥がれやすくなっています。
りんごフィリングの黄金比とアレンジ
基本の甘さはこれで決まる
りんご1個(約200g)に対して、砂糖は大さじ1。これが私の中での黄金比です。市販のフィリングってやたら甘くないですか?自分で作れば甘さを調整できるのが最大のメリット。
そこにバター5g、レモン汁小さじ1、シナモンをお好みで。シナモンなしでも美味しいですし、代わりにカルダモンをほんの少し入れると、グッと大人の味になります。
甘くない「おかずアップルパイ」のすすめ
これ、一度試してほしいんですけど、りんごにブルーチーズとはちみつを合わせると、ワインに合う大人のおつまみになるんです。
甘いのが苦手な家族がいるなら、生ハムとカマンベールチーズをりんごと一緒にパイシートで包んで焼く「惣菜アップルパイ」がおすすめ。朝ごはんにもなります。
絶対作りたいトースターで作る簡単アップルパイレシピ5選
1. 定番!くるくる巻くだけシナモンアップルパイ
最初に作るならこれ。パイシートを細長く切ったりんごと一緒にくるくる巻いて焼くだけ。包む手間すらないので、不器用さんでも5分で準備できます。
作り方は、半解凍したパイシートの上に、砂糖とシナモンをまぶしたりんごの薄切りを並べ、端からくるくる巻く。それをトースターの下段に置いて、アルミホイルをかぶせて10分、ホイルを外して3分焼くだけ。
外はサクサク、中はトロトロで、見た目もかわいいし、何より洗い物がほとんど出ないのが嬉しい。
2. 冷凍のまま!ポリ袋で作るたためるパイ
解凍すら待てない。そんなときは、凍ったままのパイシートをポリ袋に入れて、めん棒で軽く叩いて薄く伸ばします。そこにりんごフィリングを乗せて二つ折りに。
フォークの背でフチをギュッと押さえて閉じたら、そのままトースターへ。冷凍だった分、焼き時間はアルミホイルありで12分、ホイルなしで3分と少し長めに。
冷凍→焼成の温度差が、生地をより一層サクサクに仕上げてくれます。
3. 材料3つ!りんごのせオープンパイ
パイを包むのが面倒なあなたに。パイシートをそのままトレーに置き、上にりんごを並べるだけのオープンスタイル。
このとき、りんごは必ず薄切りに。厚いと火が通らないので、2〜3ミリが目安です。上からグラニュー糖をパラパラかけて焼くと、表面がキャラメリゼされて香ばしさアップ。
見た目もおしゃれなので、急な来客のお茶請けにもってこいです。
4. ブルーチーズ&はちみつの大人アップルパイ
りんごの薄切りに、細かくちぎったブルーチーズを散らし、はちみつを少したらしてからパイシートで包みます。
焼いているうちにチーズがトロッと溶けて、りんごの甘酸っぱさと絶妙に絡み合う。焼き上がりに粗びき黒胡椒をガリッとひとふりすると、もう立派なワインのお供です。
5. アップルカスタードパイ
りんごフィリングの下に、市販のカスタードクリームを薄く塗ってから包むだけ。クリームがクッションになって、これまたパイシートのベチャつき防止になります。
カスタードは手作りしなくても、牛乳と卵でつくるカスタードクリームの素みたいな粉末タイプを常備しておくと、思い立ったときにすぐ使えて便利です。
トースターで作るアップルパイ、よくある質問
Q. 余ったパイシートはどう保存する?
解凍したパイシートの再冷凍は避けたほうが無難です。どうしても余ったら、細く切ってグラニュー糖をまぶし、トースターで焼いてパイスティックに。これがまた美味しい。
Q. 何ワットのトースターがベスト?
一般的な1000W前後のトースターで大丈夫です。出力が高い機種だと焦げやすいので、アルミホイルをかぶせる時間を長めに、焼き色をつける時間を短めに調整してください。
Q. 電子レンジのオーブン機能でもいい?
もちろんいいです。ただ、予熱に時間がかかるので、手軽さでいえばトースターの圧勝。サクッと作りたいときはトースター、しっかり焼きたいときはオーブンと使い分けるのがおすすめです。
トースターで作るアップルパイは、一度コツをつかめば、もうわざわざオーブンを出すのが面倒になるくらい手軽で美味しい。
焦げそうになったらアルミホイルをかぶせる。汁漏れが心配ならパン粉を敷く。くっつくのが嫌ならシリコントレーを使う。たったこれだけで、失敗知らずです。
今日紹介したりんごの品種やトースターの置き場所の工夫、それにシリコントレーやミニパイシートといった便利アイテムは、すべて100均やスーパーで揃うものばかり。今すぐにでも始められます。
まずは「くるくる巻くだけシナモンアップルパイ」あたりから、ぜひ試してみてくださいね。焼きたてのサクサク食感、きっとやみつきになりますよ。

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