「朝のパン、もっと美味しく焼けないかな」
トースターを買い替えようと家電量販店をうろうろした経験、ありませんか。バルミューダ、アラジン、パナソニック。どれも魅力的だけど、正直お値段が張る。そんなとき、ふと目に止まるのが象印です。
炊飯器や電気ポットでおなじみの象印が、実はオーブントースターも出している。しかも「こんがり倶楽部」という愛嬌あるネーミングで、価格帯はかなり手頃。
でも実際のところ、焼き上がりはどうなのか。安物買いになってしまわないか。そんな疑問に答えていきましょう。今回は象印のオーブントースターを実際の使用感や口コミを交えながら、ガチめに評価していきます。
象印のオーブントースターってそもそもどんな製品?
象印のトースターラインナップは、すべて「こんがり倶楽部」というシリーズ名で展開されています。現行モデルは大きく分けて4機種。それぞれ特徴がはっきり違うので、自分の使い方に合った一台を見つけやすいのが象印の良いところです。
最上位モデル:象印 ET-GM30(マイコン式・2枚焼き)
象印のトースターのなかで、最も技術が詰め込まれた一台です。
何がすごいって、「マルチ加熱方式」という独自の仕組み。遠赤外線と近赤外線のダブルヒーターに加えて、庫内背面のパネルが輻射熱を反射させることで、パンを立体的に加熱します。
結果、表面はカリッと香ばしく、中はもっちり。食パンの厚みがぎゅっと詰まったような、あの理想的な焼き上がりを再現してくれるんです。
自動メニューは5種類。トースト、クロワッサン、ピザ、グラタン、お餅。クロワッサンは「サクサク復活モード」があり、買ってきて時間が経ったパンも焼きたての食感に戻せると評判です。焼き色は3段階で調整可能。30分タイマーも付いているので、ちょっとしたグラタンや焼き魚にも対応できます。
スタンダードモデル:象印 ET-WM23(マイコン式・2枚焼き)
上位機種のET-GM30から「マルチ加熱方式」を省き、その分価格を抑えたモデルです。
遠赤外線ヒーターはしっかり搭載しているので、焼きムラの少ない安定した焼き上がりはキープ。自動メニューは4種類で、クロワッサン、トースト、ピザ、お餅に対応。焼き色調整も3段階あります。
「自動調理にそこまでこだわらないけど、ボタン一つで美味しく焼ける便利さは欲しい」という方にちょうどいい立ち位置です。
シンプルモデル:象印 ET-RM22(ダイヤル式・2枚焼き)
操作はダイヤルを回すだけ。温度調節こそありませんが、遠赤外線ヒーターと15分タイマーで、必要十分なトーストが焼けます。
4,000円台から買える手頃さと、象印ならではの信頼感が魅力。一人暮らしの学生さんや、とにかく壊れたら買い替えるくらいの気軽さでトースターを使いたい人にぴったりです。
コンパクトモデル:象印 ET-KM20(ダイヤル式・1枚焼き)
1枚焼き専用のミニマムなトースター。キッチンのスペースが限られている場合や、朝はパン1枚だけ焼ければ十分という方に。機能はシンプルですが、遠赤外線ヒーターはちゃんと載っています。
実際どうなの?口コミから見えた「こんがり倶楽部」の真実
製品スペックだけでは見えてこない、実際の使い心地。購入者の声を肯定的な意見と厳しい意見の両方から拾ってみました。
よく挙がる「満足ポイント」
まず断トツで多いのが、「外はカリカリ、中はふんわり」の焼き上がりに感動したという声。特にET-GM30は、それまで使っていたトースターとは次元が違うと感じる人が多いようです。
また、操作のわかりやすさも象印の強み。自動メニューは食材のイラストが描かれたボタンを押すだけ。年配の方でも迷わず使えると好評です。
お手入れのしやすさも高評価。トレイが外せてサッと洗えるので、パンくずやチーズの焦げもストレスなく掃除できます。デザインも白を基調としたシンプルなもので、キッチンにすんなり馴染むという意見が目立ちました。
正直な「不満ポイント」
一方で、いくつかの辛口意見も。
ET-GM30でも「焼きムラが気になる」という声がゼロではありません。端の方が焦げやすいと感じるケースがあるようです。これは庫内がコンパクトなトースター全般に言えることではありますが、完璧を期待すると少し気になるかもしれません。
また、他社のハイパワーモデルと比べると、焼き上がりまでの時間が長めという指摘も。象印はじっくり加熱するタイプなので、スピード重視の方には向かないかもしれません。
「上位機種なのに温度調節ができない」という声も。自動メニュー任せでいいという設計思想ですが、細かく焼き加減をコントロールしたい人には物足りないポイントです。
バルミューダやアラジンと比べて、象印を選ぶ意味はあるのか
トースター市場は競争が激しく、どうしてもバルミューダの「The Toaster」やアラジンの「グラファイトトースター」と比較したくなります。象印がこの2強に対抗できる部分はどこにあるのか、整理してみましょう。
価格帯の違い
バルミューダの「The Toaster」は実売で2万円台前半、アラジンの「グラファイトトースター」も1万円台中盤から2万円近くします。
それに対して象印の最上位ET-GM30は1万円前後。スタンダードのET-WM23なら7,000円台です。価格だけで見れば、象印は圧倒的に手が届きやすい。
焼き上がりの考え方の違い
バルミューダはスチーム技術で、パンに水分を補充してから焼くことで「外カリ中モチ」を実現しています。アラジンはグラファイトヒーターの強力な瞬間加熱で、短時間で高温調理。
象印は「マルチ加熱方式」という熱の伝え方の工夫で勝負しています。スチームのように水を入れる手間もなく、消費電力も900Wと省エネ寄り。電気代を気にする方には地味に嬉しいポイントです。
調理の幅という視点
グラタンやピザ、焼き魚など、トースト以外の調理にも使いたいなら、自動メニューが充実している象印ET-GM30は便利です。30分タイマーと広めの庫内高さ(8.5cm)があるので、コンビニのサンドイッチを箱ごと温めたり、ちょっとしたおかず調理にも対応できます。
これだけは押さえたい。機種選びで失敗しない3つの判断基準
象印のオーブントースターに限らずですが、購入後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、次の3つを基準に選ぶといいでしょう。
1. 何を一番焼きたいか
メインがパンなら、自動メニューにトーストが含まれていれば十分です。でも、クロワッサンやピザをよく食べるなら、対応メニューが豊富なマイコン式を選ぶ価値があります。逆に、朝は食パンさえ焼ければOKという方は、ダイヤル式でもまったく問題ありません。
2. キッチンにおける設置スペース
トースターは意外と場所を取ります。特に2枚焼きタイプは横幅30cm近く、奥行きも25cm前後あります。購入前に必ず置き場所のサイズを測っておきましょう。一人暮らしで狭いキッチンなら、コンパクトなET-KM20という選択肢も検討できます。
3. 掃除の手間をどう考えるか
トースターで一番面倒なのが掃除です。パンくずはもちろん、チーズが溶けて焦げ付くと後処理が大変。象印のトレイはすべて外して洗えるので掃除はしやすいですが、庫内の広さによって手の届きやすさが変わります。上位機種ほど庫内が広く、掃除もしやすい傾向があります。
象印のオーブントースターは、派手さはないけど確かな一台
こうして見てみると、象印のオーブントースターは決して「華やか」な製品ではありません。スチームのような目を引く機能もなければ、0.2秒加熱という派手な謳い文句もない。でも、それでいいんです。
毎日使うものだからこそ、価格が手頃で、操作が簡単で、壊れにくい。そして何より、焼き上がりがちゃんと美味しい。そういう当たり前のことを、当たり前にやってくれるのが象印のトースターです。
「どれを買っていいかわからない」と迷っているなら、象印のこんがり倶楽部は間違いなく選択肢のひとつに入れるべきです。とくにET-GM30は、1万円前後でこの焼き上がりは驚きだと感じる人が多い機種。毎朝のパンがちょっと楽しみになる、そんな相棒になってくれるはずです。

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