「reference」ってどんな意味?まずは全体像を掴もう
英語の「reference」って、けっこういろんな場面で出てきますよね。辞書を引くと「言及」「参照」「推薦状」「引用」……と、複数の日本語訳が出てきて、「結局どれが正しいの?」と迷ってしまう人も多いんじゃないでしょうか。
結論から言うと、「reference」は全部正解です。つまり、この単語は文脈によって意味が変わる、いわゆる「多義語」なんですね。
ただ、よく使われるパターンはだいたい決まっています。この記事では、信頼できる複数の英語辞書の定義をもとに、「reference」の意味を目的別・場面別にわかりやすく整理していきます。
品詞で考えるとわかりやすい|名詞・動詞・形容詞
「reference」を正しく使うには、まず品詞を意識するのが近道です。
- 名詞としての「reference」……いちばんよく使われる。意味のバリエーションが豊富
- 動詞としての「reference」……「引用する」「参照を付ける」という意味。ややフォーマル
- 形容詞としての「reference」……「参照用の」という意味で、名詞の前につく
この3つに分けて覚えておけば、混乱しにくくなります。
名詞「reference」の4つの主要な意味
まずは名詞としての「reference」から見ていきましょう。大きく分けて、以下の4つの意味があります。
1. 「言及」|話や文章の中で何かに触れること
1つ目は「言及」です。つまり、「何かについて話したり書いたりするときに、それに触れること」を指します。
たとえば、会議で過去のプロジェクトの話が出たときや、記事の中で特定の人物について書いたときなどに使います。
用例
He made no reference to any agreement.
(彼はどんな合意にも少しも触れなかった)
このように、「〜に言及する」という意味で使われるのが、名詞「reference」の代表的な用法のひとつです。
2. 「参照・参考」|情報を得るために調べること
2つ目は「参照・参考」です。これは、「何かの情報を得るために、資料や人を調べる行為」を指します。
ビジネスメールや説明書などでよく見かける表現ですね。
用例
Please keep this sheet in a safe place for reference.
(参考のため、このプリントをなくさずに取っておいてください)
「for reference」は「参考までに」という意味の定型フレーズとしても覚えておくと便利です。
3. 「推薦状・推薦人」|就職や進学のときに使う
3つ目は「推薦状」または「推薦人」という意味です。
就職活動や学校の願書で、「reference」を求められることがありますよね。これは、あなたの能力や人柄を保証してくれる人(推薦人)のことだったり、その人が書いてくれた書類(推薦状)のことを指します。
用例
She listed her former teacher as a reference.
(彼女は元教師を推薦人として挙げた)
イギリス英語では推薦人のことを「referee」と呼ぶこともあるので、覚えておくとよいでしょう。
4. 「引用」|学術的な文章で使われる
4つ目は「引用」です。本や論文、詩などから言葉やアイデアを引いて、自分の論点を補強するときに使います。
用例
The book contains many references to Shakespeare.
(その本にはシェイクスピアへの引用が多く含まれている)
「citation」とほぼ同じ意味ですが、「reference」のほうがより広い文脈で使われる傾向があります。
形容詞「reference」|「参照用の」という意味
「reference」は形容詞としても使えます。この場合は「参照用の」という意味になります。名詞の前について、その名詞が「情報を調べるためのもの」であることを示します。
用例
a reference book(参考図書)
reference materials(参考資料)
a reference library(参照用図書館)
これらのように、「reference+名詞」の形で使われることがほとんどです。
動詞「reference」|「引用する」「参照を付ける」
「reference」は動詞としても使われます。意味は「引用する」「参照を付ける」です。主に学術的な文章やビジネス文書で使われるややフォーマルな表現です。
用例
The paper references several academic articles.
(その論文はいくつかの学術論文を引用している)
ただし、動詞としての「reference」は、すべての場面で広く受け入れられているわけではありません。American Heritage Dictionaryの用法ノートによると、「reference」を「言及する」という意味の動詞として使うことについては、従来型の規範主義者が反対する場合もあるそうです。
実際、2013年の調査では、「The paper references several articles」という使い方は70%の人が受け入れ可能と回答した一方で、「During the press conference, the mayor referenced the recent floods」という使い方は37%しか受け入れなかったというデータがあります。
つまり、「reference」を動詞で使うときは、引用や参照の文脈に限定し、単なる「言及」の意味では使いすぎないほうが無難ということですね。
覚えておきたいイディオム|「in reference to」と「with reference to」
「reference」を使った代表的なイディオムとして、「in reference to」 と 「with reference to」 があります。
どちらも「〜に関連して」「〜について」という意味です。ビジネスメールやフォーマルな文章でよく使われます。
用例
I am writing in reference to your inquiry.
(お問い合わせに関連してご連絡差し上げます)
このフレーズは「about」や「regarding」のフォーマルな言い換えとして覚えておくと、ビジネスシーンで役立ちます。
「reference」と「refer」の違いは?
「reference」とよく混同されるのが動詞の「refer」です。
- refer……「参照する」「言及する」という意味の動詞。日常会話でもよく使われる
- reference(名詞)……「参照」「言及」という行為や、その結果としての「引用」「推薦状」などを指す
つまり、「refer」は動詞として行為を表し、「reference」は名詞としてその行為やその結果としてのモノを表す、という使い分けになります。
たとえば:
- I referred to the manual.(マニュアルを参照した)……行為を表す動詞
- I made a reference to the manual.(マニュアルに言及した)……行為そのものを名詞で表す
この違いを押さえておけば、迷わず使い分けられるようになります。
まとめ|「reference」は場面で意味が変わる便利な単語
「reference」は、名詞・動詞・形容詞と幅広く使える便利な単語です。特に名詞では「言及」「参照・参考」「推薦状・推薦人」「引用」と、場面によって意味が変わります。
それぞれの意味を整理すると、以下のようになります。
| 品詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 名詞 | 言及 | make reference to〜 |
| 名詞 | 参照・参考 | for reference |
| 名詞 | 推薦状・推薦人 | list someone as a reference |
| 名詞 | 引用 | contain references to〜 |
| 形容詞 | 参照用の | a reference book |
| 動詞 | 引用する・参照を付ける | reference an article |
「reference」は文脈によって意味が変わるからこそ、どんな場面で使われているのかを意識することが大切です。この記事で紹介した使い分けを参考に、実際の英文で「reference」が出てきたときは、ぜひ「今はどの意味かな?」と考えるクセをつけてみてください。
また、自分で使うときは、まずは名詞としての「参照」や「言及」の意味から始めると間違いが少ないでしょう。動詞使いはややフォーマルで判断が分かれることもあるので、ビジネスメールなどでは「refer to」を使うほうが無難な場合もあります。
「reference」を正しく理解して、英語表現の幅を広げていきましょう。

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