軽自動車に乗っていて、「後部座席がどうしても暑い」「エアコンをつけても後ろまで冷気が届かない」と感じたことはありませんか?
実は、軽自動車の多くのモデルには後部座席用のエアコン吹き出し口が装備されていません。そのため、夏場は後部座席が暑くなりがちで、お子さんやペットを乗せる機会が多いご家庭では特に気になるポイントです。
そこで注目されているのが、サーキュレーターの後付けです。
今回は、軽自動車の後部座席にサーキュレーターを後付けする方法と、おすすめの製品をいくつかご紹介します。自分の車に合ったアイテムを選ぶための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
軽自動車の後部座席が暑くなるのはなぜ?
まず、軽自動車の後部座席にエアコンが効きにくい理由を簡単に説明しておきます。
軽自動車はエンジン排気量が660cc以下に制限されており、それに合わせてエアコンの冷却能力も普通車よりコンパクトに設計されています。そのため、前席に冷気を届けるのが精一杯で、後部座席まで十分に行き渡らないのが実情です。
また、多くの軽自動車はインパネ(運転席・助手席の前あたり)にしかエアコン吹き出し口がなく、後部座席用の吹き出し口は標準装備されていません。一部の上級グレードやオプションで「サーキュレーター」が装備されることがありますが、これは冷暖房機能そのものではなく、あくまで車内の空気を循環させるためのものです。
つまり、軽自動車で後部座席を快適にしたいなら、後付けのサーキュレーターや車載扇風機を活用するのが現実的な解決策になります。
軽自動車にサーキュレーターを後付けする際の選び方
いざサーキュレーターを後付けしようと思っても、製品の種類が多くて迷ってしまいますよね。
ここでは、軽自動車に合った製品を選ぶためのポイントを3つに絞って解説します。
設置方法で選ぶ
サーキュレーターの取り付け方は、大きく分けて以下の3タイプがあります。
クリップ式:エアコン吹き出し口のルーバーやアシストグリップなどに挟み込むタイプ。コンパクトで設置が簡単なのが特徴です。
ヘッドレスト式:後部座席のヘッドレストのポールに専用クリップで固定するタイプ。スリムな形状のものが多く、スペースを取りにくいのがメリットです。
吸盤式・スタンド式:ダッシュボードや窓ガラスに吸盤で固定する、または置き型で使うタイプ。設置場所の自由度が高い反面、軽自動車の狭い室内では場所を取る可能性があります。
軽自動車の狭い室内で使いやすさを考えると、クリップ式またはヘッドレスト式がおすすめです。設置の安定性とスペース効率のバランスが良いでしょう。
電源方式で選ぶ
電源には主に以下の3種類があります。
シガーソケット式:車のシガーソケット(アクセサリー電源)から電源を取る方式。12V車専用の製品が多く、安定した電力供給が可能です。コードの長さが十分かどうか確認しましょう。
USB給電式:USBポートから給電する方式。最近の車にはUSBポートが装備されていることが多いので、手軽に使えます。5V/1A程度の出力で動作する製品が一般的です。
バッテリー内蔵(コードレス)式:内蔵バッテリーで駆動するタイプ。配線の煩わしさがなく、設置場所の自由度が一番高いのが魅力です。ただし、充電切れには注意が必要です。
どれが正解というわけではなく、自分の使い方に合わせて選びましょう。「とにかく配線を減らしたい」ならコードレス式、「エンジンを切っても使いたい」場合もコードレス式が便利です。
ファンのタイプで選ぶ
ファンはシングルとデュアル(2連)の2タイプがあります。
シングルファン:コンパクトで軽量。エアコンの冷気を車内全体に循環させるのに適しています。
デュアルファン:2つのファンで広範囲に風を送れるのが特徴。後部座席に複数人が乗る場合や、左右に分けて風を届けたい場合に向いています。
軽自動車の後部座席に乗せる人数や、どんなふうに風を届けたいかをイメージして選ぶとよいでしょう。
軽自動車の後部座席におすすめのサーキュレーター
ここからは、軽自動車への後付けに適した車載サーキュレーターをいくつかご紹介します。どれも実在が確認できている製品で、設置のしやすさや機能性で評価が分かれています。
1. MAXWIN K-FAN14-B 車載サーキュレーター
特徴とメリット
MAXWIN K-FAN14-B 車載サーキュレーターは、エアコン吹き出し口に取り付けるクリップ式のシングルファンです。USB電源(5V/1A)で動作し、BLDCモーターを搭載しているため、比較的静かなのが特徴です。
自動首振り機能が付いており、左右に風向きを変えながら車内の空気を循環させることができます。また、ボールジョイントによる360°回転で、上下左右自由に角度調整が可能です。
本体サイズは約112×112×88mm、重さは約235gとコンパクトで、軽自動車の狭い室内でも圧迫感が少なく使いやすいでしょう。
デメリットと注意点
クリップの形状が車種によっては合わない場合があるため、取り付け位置を事前に確認しておくことをおすすめします。また、強風モードではどうしても動作音が大きくなる傾向があります。
付属のUSBコードが短いと感じる場合もあるので、延長ケーブルを用意しておくと設置の自由度が上がります。
こんな人に向いています
エアコンと併用して車内全体の温度差を解消したい人や、コンパクトで目立たないモデルを求めている人に適しています。特に、運転席からの視界を妨げたくないという方にもおすすめです。
2. Dealswin 車載扇風機 (B0F28ZSD6C)
特徴とメリット
Dealswin 車載扇風機 (B0F28ZSD6C)は、4000mAhの内蔵バッテリーを搭載したコードレスタイプのデュアルファンです。USB-C充電に対応しており、車内だけでなく車外でも使える汎用性の高さが魅力です。
ヘッドレストへの取り付けをはじめ、クリップ式やハンディファンとしても使える3way仕様になっており、設置場所の自由度が非常に高い製品です。
デュアルヘッドで左右それぞれに風を届けられるため、後部座席に2人乗っている場合や、ペットと同乗者で風を分け合いたい場合にも便利です。
デメリットと注意点
バッテリー内蔵のため、残量がなくなると充電が必要です。長距離ドライブの際は、モバイルバッテリーを併用するなど、充電環境を考慮しておくと安心です。
操作ボタンが直感的でないという声や、バッテリー残量表示が分かりにくいという指摘もあるため、使い始めは取扱説明書をよく読むことをおすすめします。
こんな人に向いています
お子さんやペットがいる家庭で、後部座席を快適にしたい人にぴったりです。また、車中泊を楽しむ人や、配線をできるだけ減らしたいという人にも向いています。
コードレスなので、エンジンを切った状態でも使える点も大きなメリットです。
3. クレトム オート静音カーファン SA-400
特徴とメリット
クレトム オート静音カーファン SA-400は、国産ブランド(クレトム)のクリップ式シングルファンです。12V車専用で、シガーソケットから電源を取るタイプになります。
自動首振り機能と上下角度調整が可能で、広範囲に風を送ることができます。何より特筆すべきは、電源コードが約5mと非常に長いこと。軽自動車の後部座席までしっかり届くため、設置場所を選びません。
カー用品店のオートバックスなどで実物を確認できるため、購入前にサイズ感や質感をチェックしたい人にも安心です。
デメリットと注意点
USB給電には対応しておらず、シガーソケット専用な点は覚えておきましょう。また、コードが長い分、収納や取り回しに少し工夫が必要になるかもしれません。
12V車専用のため、24V車(大型トラックなど)では使用できませんので注意が必要です(別モデルSA-309が24V対応です)。
こんな人に向いています
実店舗で製品を手に取ってから購入したい人や、後部座席にしっかりと風を届けたい人に向いています。コードが長いので、後部座席での設置場所の自由度が高い点が魅力です。
4. AQ. クルマの扇風機 ヘッドレスト取付け
特徴とメリット
AQ. クルマの扇風機 ヘッドレスト取付けは、ヘッドレストのポールに専用クリップで取り付けるスリムタイプのファンです。12V車専用のシガーソケット接続モデルです。
スリムでコンパクトな形状のため、軽自動車の後部座席でも場所を取りません。前後風向切り替え機能が付いており、後部座席に向けて風を送ったり、前席側に風を戻したりと、使い方の幅が広がります。
設定した風量を記憶するメモリー機能も搭載されており、電源を再投入したときに同じ風量で使えるのも便利なポイントです。
デメリットと注意点
首振り機能はなく、風向きは手動での調整に限られます。また、ヘッドレストのポール形状やポール間の間隔によっては取り付けられない可能性があるため、購入前に対応しているかを確認しましょう。
こんな人に向いています
後部座席の居住スペースをできるだけ広く確保したい人や、すっきりとした見た目を重視する人に向いています。ドライバーの視界を遮ることが少ない点も、軽自動車ならではのメリットと言えるでしょう。
後付けサーキュレーターを効果的に使うためのコツ
せっかくサーキュレーターを取り付けても、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。ここでは、効果を最大化するためのポイントをいくつか紹介します。
エアコンと併用することが大前提
まず忘れてはいけないのは、サーキュレーターは「エアコンの冷気を循環させるためのもの」だということです。単体で冷風を出せるわけではありません。
エアコンで冷やした空気をサーキュレーターで後部座席まで運び、車内全体に行き渡らせることで、快適な温度を実現します。エアコンをつけずにサーキュレーターだけを使っても、単に温かい空気を動かしているだけになってしまうので注意しましょう。
設置位置はエアコン吹き出し口の近くが効果的
風を効率よく循環させるには、サーキュレーターをエアコンの吹き出し口の近くに設置するのがおすすめです。冷気を直接キャッチして後方に送り込むことで、よりスムーズに後部座席まで届けることができます。
クリップ式の製品なら、インパネのエアコン吹き出し口に取り付けるのが効果的です。ただし、運転の妨げにならない位置を選ぶようにしましょう。
エアコンの設定温度は少し上げてみる
サーキュレーターで車内の空気を効率よく循環させると、同じ設定温度でも体感温度が変わることがあります。冷気がムラなく行き渡ることで、エアコンの設定温度を少し上げても快適に過ごせるようになるケースも。
これによって、エアコンの負荷が減り、燃費の向上にもつながる可能性があります。
軽自動車の後部座席用サーキュレーターを後付けするときのよくある疑問
ここでは、サーキュレーターの後付けに関してよく寄せられる疑問をまとめました。
Q. 軽自動車のバッテリーに負担はかかりませんか?
多くの車載用サーキュレーターは消費電力が小さく設計されています。USB給電タイプやシガーソケットタイプの場合、エンジンがかかっている状態で使うのが基本なので、バッテリーへの過度な負担はほとんどありません。ただし、エンジンを切った状態でコードレスタイプ以外の製品を使うとバッテリー上がりの原因になるので避けましょう。
Q. 取り付けは自分でできますか?
はい、ほとんどの製品は工具不要で簡単に取り付けられます。クリップで挟む、ヘッドレストに引っ掛ける、吸盤で貼り付けるなど、どれも特別なスキルは必要ありません。電源をシガーソケットやUSBポートに差し込むだけなので、初心者でも問題なく扱えます。
Q. サーキュレーターと扇風機の違いは?
車載用の製品としてはほぼ同じものを指すことが多いです。ただし、一般的には「サーキュレーター」は空気を循環させることを目的とした製品、「扇風機」は風を直接当てることを目的とした製品というニュアンスの違いがあります。後部座席の暑さ対策としては、どちらも有効です。
軽自動車の後部座席を快適にするならサーキュレーターの後付けがおすすめ
軽自動車の後部座席の暑さは、構造上どうしても起こりやすい問題です。しかし、サーキュレーターを後付けすることで、エアコンの冷気を効率よく後部座席まで届けることができます。
今回ご紹介した製品はどれも、軽自動車への後付けを想定した車載用サーキュレーターや扇風機です。
選ぶときは、設置方法、電源方式、ファンのタイプの3つを軸に、自分の車の環境や使い方に合ったものを選びましょう。
- エアコンと併用して車内全体を快適にしたいなら、コンパクトなクリップ式シングルファン。
- お子さんやペットがいる家庭で後部座席を快適にしたいなら、コードレスのデュアルファン。
- 実店舗で確認してから買いたいなら、国産ブランドのしっかりした製品。
どれを選ぶにしても、エアコンとの併用が効果を最大化するポイントです。サーキュレーターを上手に活用して、軽自動車の後部座席でも快適なドライブを楽しんでください。
どの製品にするか迷ったら、まずは自分の車の電源環境や取り付けスペースを確認してみることから始めてみましょう。

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