一人暮らしを始めたとき、家族が増えたとき。キッチン家電ってどれを選べばいいのか、本当に悩みますよね。中でも「お湯を沸かす」という毎日の行為ひとつとっても、電気ポットにするか電気ケトルにするかで、生活の快適さもお財布事情も変わってきます。
「なんとなくケトルがおしゃれで良さそう」「でも実家ではポットだったし…」そんなふうに決めかねているあなたに、今回はコストや使い勝手、安全性までガッツリ掘り下げてお話しします。
あなたはどっち派?まずは自分の「お湯の使い方」を思い出してみよう
最初に断言します。電気ポットと電気ケトル、どちらが優れているという話ではありません。あなたの生活スタイルに合うかどうか、ただそれだけです。
たとえば朝起きてまず白湯を一杯。朝食にはインスタントのみそ汁とコーヒー。子供が泣いたらすぐにミルクを作らなきゃいけないし、来客時にはお茶をどんどん注ぎ足す。こんな風に一日中ちょこちょこお湯を使うなら、迷わず電気ポットです。保温機能があるから、欲しいときにすぐ適温のお湯が出てきます。
一方、コーヒーを淹れるときだけお湯を沸かす。カップラーメンを作るときだけ必要。キッチンが狭いから使わないときはしまっておきたい。そういう方には電気ケトルが断然おすすめ。必要な分だけさっと沸かせて、電気代も節約できます。
ランニングコストを具体的に比べてみると、その差は意外と大きい
「電気ポットってずっと保温してるから電気代が高そう…」そう感じている人、正解です。でも、実際にどれくらい違うのか、数字で見てみましょう。
電気ポットの保温にかかるコストは、機種や設定温度にもよりますが、1日あたり約18円から40円程度。ひと月で540円から1,200円ですね。対して電気ケトルは、1回140mlのお湯を沸かすのにかかる電気代が約0.5円。1日3回使っても1.5円、ひと月で45円ほどです。
つまり、1日にコーヒー1杯だけのために2.2リットルのポットで24時間保温し続けると、ケトルを使うより年間1万円以上多く払っている計算になります。「え、そんなに?」と思った方、まさにそこがポイントです。使う量と頻度で、正解は変わってくるんです。
安全性で選ぶなら「蒸気レス」と「表面温度」をチェックしてほしい
小さなお子さんがいる家庭や、ペットを飼っているご家庭で気になるのがやけどのリスク。実は同じ「安全設計」をうたっていても、製品によって中身はかなり違います。
たとえば沸騰中のケトルの表面温度。二重構造になっているモデルなら約40℃以下に抑えられ、うっかり触ってしまっても安心です。でも、そうでないものは98℃近くまで熱くなります。お湯と同じくらい熱いわけですから、これはかなり危険。
あと見落としがちなのが蒸気です。「蒸気レス」と一口に言っても、メーカーや機種によって蒸気の出方はまちまち。実際に使ってみないとわからない部分もあるので、購入前には実機レビューや店頭での確認をおすすめします。少なくとも、転倒時にしっかりロックがかかる「湯もれ防止」機能と、「空だき防止」機能はマストで押さえてください。
わが家にぴったりなのはどれ?おすすめモデルを具体的に見ていこう
ここからは、タイプ別に具体的なモデルを紹介していきます。選ぶときの参考にしてみてください。
家族でたくさん使うなら、やっぱり電気ポットが便利
省エネで選ぶならこれです。真空断熱構造を採用しているから、保温時の電気代がぐっと抑えられます。沸騰スピードも速くて、朝の忙しい時間にいらいらしません。容量2.2リットルで、3〜4人家族にちょうどいいサイズ感です。
タイガー タイガー とく子 PIM-G220K
蒸気が出ないから、狭いキッチンや家具の下に置いても蒸気で傷む心配がありません。カフェドリップ給湯といって、コーヒーを淹れるのに最適な湯量で注げる機能もついています。朝はコーヒー派のご家庭に嬉しい一台です。
タイガー タイガー PDR-G221
シンプルで操作がわかりやすく、節電タイマーも搭載。就寝中や外出中は自動で保温をオフにしてくれるから、無駄な電気代がかかりません。デジタル機器に慣れていない高齢の方にもすすめやすいモデルです。
スピーディーに使いたい一人暮らし・少人数なら電気ケトル
タイガー タイガー QUICK SAFE+ PTV-A080
蒸気レスで沸騰も速い。そして倒れてもお湯がこぼれにくい構造。いいとこ取りのベストセラーで、「どれを買えばいいかわからない」という人にまずおすすめしたい定番です。
ティファール ティファール カフェ ロック コントロール KO9208JP
ハンドドリップでコーヒーを淹れるのが好きな人、これを見てください。注ぎ口が細くてお湯の量を自分で調節しやすいから、まるでバリスタ気分。温度設定も細かくできて、茶葉によって最適な温度で淹え分けられます。コーヒーやお茶にこだわる方の相棒になる一台です。
バルミューダ バルミューダ The Pot
容量0.6リットルとコンパクトで、とにかくデザインが美しい。沸かすのが楽しみになるようなフォルムで、キッチンに出しっぱなしでも絵になります。一人暮らしでそんなに量はいらないし、家電にも見た目を求めるという方に。
「結局どっち?」と迷ったときの最終判断、基準はここです
もう一度整理しますね。あなたが選ぶべきはこんな基準で決まります。
お湯を一日中、何度も使うなら電気ポット。朝晩だけ、あるいは一日数回の使用なら電気ケトル。電気代をとにかく抑えたいなら電気ケトル。でも、使うたびにいちいち沸かす手間が面倒なら電気ポット。そして置き場所です。据え置きスペースが確保できるかどうかも、意外と大事なポイントです。
電気ポットも電気ケトルも、それぞれに得意なシーンがはっきりしています。だからこそ、正解はあなたの暮らしの中にあります。ぜひ、今日お話ししたポイントを思い出しながら、自分にぴったりの相棒を見つけてください。毎日のお湯を沸かす時間が、少しでもラクに、楽しくなりますように。


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