車のエアコンをつけていても、後部座席までしっかり冷気が届かなくて困った経験はありませんか?特に夏場は、前席は快適でも後部座席の子どもや同乗者が暑そうにしている……そんなシーンは意外と多いものです。
そこで役立つのが「後部座席用サーキュレーター」です。エアコンの冷気を効率よく車内全体に循環させることで、後部座席の温度ムラを解消し、快適なドライブをサポートします。
この記事では、後部座席用サーキュレーターの選び方と、おすすめの製品を紹介します。自分の車や使い方に合った一台を見つけるための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
後部座席用サーキュレーターを選ぶ前に知っておきたいこと
なぜ後部座席にサーキュレーターが必要なのか?
車のエアコンは、基本的にダッシュボード付近から風を送り出す構造になっています。そのため、冷気はどうしても前席に滞留しやすく、後部座席まで届くころには温まってしまったり、風量が弱まってしまったりするのです。
特に、SUVやミニバンなど車内空間が広い車種では、この傾向が顕著になります。後部座席用サーキュレーターは、エアコンから送られた冷気を積極的に後方へ送り届けることで、車内全体の温度を均一に保つ役割を果たします。
結果として、エアコンの設定温度を下げすぎなくても後部座席が快適になるため、燃費の向上にもつながるといわれています。
サーキュレーターと扇風機は何が違う?
サーキュレーターは、空気を「循環させる」ことを目的に設計された機器です。一方、一般的な扇風機は人に「風を当てる」ことを目的としています。
見た目は似ていても、サーキュレーターは細い風を遠くまで届けることで、部屋全体の空気をムラなく混ぜるように設計されています。車内という限られた空間では、この「空気を循環させる」特性が特に有効です。
後部座席用サーキュレーターの選び方
後部座席用サーキュレーターを選ぶ際には、大きく分けて「給電方式」と「取り付け方式」の2つを軸に考えると、自分に合った製品が見つかりやすくなります。
給電方式で選ぶ
シガーソケット式
車のシガーソケットから電源を取るタイプです。走行中は安定した電力が供給されるため、バッテリー残量を気にせず使い続けられるのが大きなメリットです。
一方で、シガーソケットを占有してしまうため、スマートフォンの充電器など他の機器と併用する場合は、USBポート付きの製品を選ぶか、分岐アダプターを別途用意する必要があります。
USB給電式
USBケーブルで給電するタイプです。モバイルバッテリーや車載USBポートから電源を取れるため、シガーソケットを占有しません。最近の車はUSBポートが標準装備されているケースも多く、手軽に使えるのが魅力です。
ただし、車のUSBポートによっては供給電力が足りず、風量が弱くなる場合があるため、製品の仕様を確認しておくと安心です。
充電式(コードレス)
内蔵バッテリーを搭載し、ケーブルなしで使えるタイプです。コードの取り回しが不要で、後部座席はもちろん、車外での使用や車中泊にも対応しやすいのが特徴です。
注意点としては、バッテリー容量によって連続使用時間が異なることです。製品スペックを必ず確認し、自分の使い方に合ったバッテリー容量のものを選びましょう。
取り付け方式で選ぶ
ヘッドレスト取付タイプ
前席のヘッドレストのポールに固定するタイプです。後部座席に向けて直接風を送ることができるため、後部座席の暑さ対策として最も効果的な選択肢のひとつです。
固定がしっかりしているため走行中も安定しやすく、チャイルドシートを使用しているご家庭でも、後部座席の子どもに風を届けやすいのがメリットです。
クリップ取付タイプ
車内のアシストグリップやシートのポケットなどにクリップで固定するタイプです。設置場所の自由度が高く、運転席や助手席の自分用として使いたい場合にも向いています。
ただし、取り付け場所によっては視界の妨げになったり、走行中にずれたりする場合もあるため、設置場所は慎重に選ぶ必要があります。
卓上・置き型タイプ
センターコンソールやダッシュボード上などに置いて使うタイプです。コンパクトな製品が多く、手軽に導入できるのが特徴です。
ただし、ダッシュボード上に設置する場合は、運転中の視界を遮る可能性があり、道路交通法違反となる恐れがあります。設置場所には十分注意しましょう。
後部座席用サーキュレーターのおすすめ製品
ここからは、後部座席用サーキュレーターとして人気の製品を紹介します。給電方式や取り付け方、得意なシーンがそれぞれ異なるので、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
1. マックスウィン K-FAN14-B 車載サーキュレーター
USB給電式のコンパクトなサーキュレーターです。自動首振り機能を搭載しており、車内全体に空気をムラなく循環させることができます。BLDCモーターを採用しているため、弱モードでは静かで、エアコンと併用する際にも気になりにくい設計です。
メリット
- 自動首振り機能で車内全体をカバーできる
- コンパクトで圧迫感が少ない
- 3段階の風量調節が可能
デメリット
- 強モードでは動作音が大きくなる
- 車種によってはクリップ形状が合わない場合がある
向いている人
エアコンと併用して車内全体の温度差を減らしたい人や、コンパクトで目立たないモデルを探している人におすすめです。
向いていない人
後部座席にピンポイントで強風を当てたい人には、ヘッドレスト取付タイプのほうが適しているでしょう。
注意点
電源はUSB給電のため、車のUSBポートの供給電力が不足すると風量が落ちる場合があります。必要に応じてモバイルバッテリーなどを用意してください。
2. エマーソン EM-346(EM-346N)
シガーソケット給電式のクリップ取付タイプです。車内のアシストグリップなどに固定して使うため、設置場所の自由度が高く、運転席や助手席の自分専用としても使いやすい製品です。首振り機能も搭載しており、広範囲に送風できます。
メリット
- シガーソケット給電で走行中は電池切れを気にしなくてよい
- 設置場所の自由度が高い
- しっかりした風量が得られる
デメリット
- 動作音が大きいとの指摘がある
- コードの取り回しが必要
向いている人
運転席や助手席で自分用として、安定した風量で送風を受けたい人に向いています。
向いていない人
静音性を最優先に考える人には、USB給電の静音モデルのほうが適しているかもしれません。
注意点
シガーソケットを占有するため、スマートフォン充電器など他の機器と併用する場合は分岐アダプターが必要です。また、型番がEM-346とEM-346Nで混在している場合があるため、購入時は最新の商品ページで仕様を確認しましょう。
3. 星光産業 EXEA ヘッドレストファン EE-112
シガーソケット給電式のヘッドレスト取付タイプです。前席のヘッドレストに固定し、後部座席に向けて直接風を送ることができます。後部座席の暑さ対策に特化した製品で、特に子どもやペットが後部座席に乗る機会の多い家庭に向いています。
メリット
- 後部座席にダイレクトに風を届けられる
- ヘッドレストにしっかり固定できるため走行中も安定
デメリット
- コードが運転席・助手席の間を通るため、邪魔に感じる場合がある
- ヘッドレストのポール径によっては取り付けられない場合がある
向いている人
後部座席の暑さ対策を最優先にしたいファミリーユーザーにおすすめです。
向いていない人
運転席周辺に風を送りたい人や、コードの取り回しを気にする人には不向きです。
注意点
購入前に、自分の車のヘッドレストポール径が対応範囲内かどうかを確認しましょう。また、シガーソケットを占有する点も考慮してください。
4. Dealswin 車載扇風機(コードレスツインファン)
USB-C充電式のコードレスタイプで、4000mAhの内蔵バッテリーを搭載しています。デュアルヘッドで左右に風を振り分けられるため、後部座席の広い範囲をカバーしやすいのが特徴です。
メリット
- コードレスで設置場所の自由度が高い
- デュアルヘッドで広範囲に送風できる
- 車中泊など車外でも使いやすい
デメリット
- ボタン操作が直感的でないとの指摘がある
- 外装の質感がチープに感じられる場合がある
向いている人
子どもやペットがいる家庭で、後部座席に風を届けたい人や、車中泊でも使いたい人に向いています。
向いていない人
高級感や洗練されたデザインを求める人には、他の製品のほうが満足度が高いかもしれません。
注意点
連続使用時間はバッテリー容量に依存するため、長時間の使用を想定する場合はスペックを事前に確認しておきましょう。口コミでは「バッテリー残量がわかりにくい」という声もあるため、こまめな充電を心がけると安心です。
後部座席用サーキュレーターのよくある疑問
エアコンと併用するときの設定温度はどうすればいい?
サーキュレーターを使うと、エアコンの冷気が車内全体に行き渡りやすくなるため、従来より設定温度を少し高めにしても快適に感じられることが多いです。エアコンの負荷が減ることで燃費向上にもつながるといわれています。まずはいつもより1〜2度高めに設定して、様子を見ながら調整してみてください。
後部座席にサーキュレーターを置くときの安全面で気をつけることは?
後部座席にサーキュレーターを設置する場合、以下の点に注意してください。
- 座席に置いたまま使用すると、急ブレーキや衝突時に飛び散る危険があるため、必ず固定できるタイプを選ぶか、しっかりと固定する
- コードが足元に這っていると、乗り降りの際に引っかかる原因になるため、コードの取り回しにも気を配る
- ダッシュボード上への設置は視界を妨げる恐れがあり、道路交通法違反となる可能性があるため避ける
充電式はどのくらい持続する?
製品のバッテリー容量によって異なります。購入前に製品スペックで連続使用時間を確認することをおすすめします。また、バッテリーは経年劣化するため、使用開始から時間が経つと持続時間が短くなる可能性がある点も頭に入れておきましょう。
まとめ|後部座席の暑さ対策にはサーキュレーターが効果的
後部座席用サーキュレーターは、エアコンの冷気を車内全体に循環させることで、後部座席の温度ムラを解消する便利なアイテムです。
選ぶ際には、以下のポイントを意識すると失敗しにくいでしょう。
- 給電方式:シガーソケット式は安定、USB式は手軽、充電式はコードレスと自由度が高い
- 取り付け方式:ヘッドレスト式は後部座席にダイレクト、クリップ式は汎用性が高い、卓上型は手軽だが設置場所に注意
- 安全面:走行中に飛散しないようしっかり固定し、視界を妨げる場所には設置しない
この記事で紹介した製品は、いずれも実在が確認できている選択肢です。とはいえ、価格や在庫状況、仕様は変更される場合がありますので、購入前には必ず公式の販売ページで最新情報を確認するようにしてください。
自分や家族のドライブが、より快適で楽しいものになるよう、後部座席用サーキュレーターをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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