サーキュレーターを購入しようと思ったとき、カタログやECサイトのスペック表に「消費電力:○W」と書いてあるのを見たことはありませんか?
でも、このワット数が何を意味していて、どれくらいの電気代がかかるのか、いまいちピンとこない方も多いはず。
「ワット数が大きいと風が強いの?」
「DCモーターとACモーターって何が違うの?」
「1日つけっぱなしにしたら電気代はいくらになる?」
今回は、サーキュレーターのワット数(消費電力)の基本から、電気代の目安、そしてワット数だけじゃない賢い選び方までをわかりやすく解説していきます。
そもそもサーキュレーターのワット数って何?
ワット数(W)は、製品が電力を消費する量を示す単位です。
サーキュレーターの場合、この数値が大きいほど電気を多く使う=電気代が高くなる傾向があります。
ただし、ここでひとつ押さえておきたいのが、ワット数は「消費電力」であって「風力の強さ」を直接示すわけではないということ。
風の強さ(風速)はモーターの性能や羽根の形状、設計などさまざまな要素で決まるため、ワット数だけで風力を判断するのは危険です。
サーキュレーターの消費電力の平均的な目安
一般的な家庭用サーキュレーターの消費電力は、製品によってかなり幅があります。
- 弱風時:約2W〜10W程度
- 中風時:約10W〜25W程度
- 強風時:約20W〜50W程度
ただし、この数値はモーターの種類によって大きく変わるため、次に詳しく見ていきましょう。
DCモーターとACモーターのワット数は何が違う?
サーキュレーターを選ぶときに最初にチェックしたいのが「モーターの種類」です。
大きく分けて「DCモーター」と「ACモーター」の2種類があり、ワット数や電気代に大きな差が出ます。
DCモーター搭載サーキュレーターの特徴
DCモーターは、省エネ性能に優れたモーターです。
消費電力の目安
- 強風時でも約10W〜20W程度
- 弱風時だと約2W〜5Wという超省エネモデルも
メリット
- 電気代が非常に安い
- 風量調整が細かくできるモデルが多い
- 動作音が静かな傾向がある
デメリット
- ACモーター搭載モデルより本体価格が高い傾向がある
向いている人
- 長時間つけっぱなしで使いたい人
- 省エネや電気代を気にする人
- 寝室など静かな環境で使いたい人
ACモーター搭載サーキュレーターの特徴
ACモーターは、従来からある一般的なモーター方式です。
消費電力の目安
- 強風時で約30W〜50W程度
- 弱風時でも20W前後になることが多い
メリット
- DCモーター搭載モデルより本体価格が安い
- 力強い風を出せるモデルが多い傾向
デメリット
- DCモーターと比較すると電気代がかかる
- 動作音が大きめの傾向がある
向いている人
- 購入費用を抑えたい人
- 短時間の使用がメインの人
- リビングなど音が気になりにくい場所で使う人
サーキュレーターの電気代はどのくらい?
ここからは、実際に気になる電気代を計算してみましょう。
電気代の計算式は以下の通りです。
消費電力(W)÷ 1000 × 使用時間(h) × 電力料金単価(円/kWh)
電力料金単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価として「31円/kWh」がよく使われます。
この単価をもとに、それぞれのモータータイプの1時間あたりの電気代を計算してみます。
DCモーター搭載モデルの電気代(強風時15Wの場合)
15W ÷ 1000 × 1h × 31円 = 約0.47円/時間
1日8時間使用した場合:約3.8円
1ヶ月(30日)使用した場合:約114円
ACモーター搭載モデルの電気代(強風時40Wの場合)
40W ÷ 1000 × 1h × 31円 = 約1.24円/時間
1日8時間使用した場合:約9.9円
1ヶ月(30日)使用した場合:約297円
このように、DCモーター搭載モデルはACモーター搭載モデルの約3分の1〜4分の1程度の電気代で済む計算になります。
ただし、電力料金単価は契約内容や時期によって変わるため、あくまで目安として考えてください。
ワット数だけ見てサーキュレーターを選んではいけない理由
ここまでワット数(消費電力)と電気代の関係を見てきましたが、サーキュレーター選びで注意したいのは「ワット数が低い=良い製品」とは限らないという点です。
ワット数と風力は比例しない
先ほども触れたように、ワット数は消費電力であり、風の強さ(風速)とは直接関係ありません。
ワット数が低くても、モーターの効率が良かったり、羽根の形状が工夫されていたりすることで、強い風を生み出せる製品もあります。
逆に、ワット数が高くても風がそこまで強くない製品もあるため、カタログでは「消費電力」と「風量(m³/分)」や「風速(m/s)」の両方を確認するようにしましょう。
製品カタログの正しい見方
サーキュレーターのスペック表には、以下のような数値が記載されています。
- 消費電力(W) :電気代の目安になる数値
- 風量(m³/分) :1分間に送り出せる空気の量
- 風速(m/s) :風の速度
- 騒音値(dB) :動作音の大きさ
ワット数と合わせてこれらの数値を確認することで、より自分に合った製品を見つけやすくなります。
サーキュレーターを選ぶときに確認したい3つのポイント
ワット数だけで選ばないために、実際に製品を比較するときにチェックしたいポイントをまとめました。
1. モーターの種類を確認する
まず最初に、DCモーターかACモーターかをチェックしましょう。
- 省エネや静音性を重視するならDCモーター
- 価格を抑えたいならACモーター
というのが基本的な選び方の軸になります。
2. 風量レベルごとの消費電力を確認する
カタログには「強風時」の消費電力だけが記載されていることが多いですが、メーカーの公式サイトには各風量レベルごとの消費電力が記載されている場合があります。
「弱風でどれだけ省エネになるか」も含めて確認することで、実際の使用シーンに合わせた判断ができます。
3. 風量や風速も合わせてチェックする
繰り返しになりますが、ワット数だけでは風の強さは判断できません。
製品レビューやメーカーの公式情報で、風量(m³/分)や風速(m/s)の数値も確認する習慣をつけましょう。
よくある質問
Q. サーキュレーターはつけっぱなしにしても大丈夫?
サーキュレーターは長時間の連続使用を想定した設計になっている製品が多いため、つけっぱなしでも問題ない場合が多いです。
特にDCモーター搭載モデルは消費電力が非常に低いため、電気代をあまり気にせず使えます。
ただし、安全面ではメーカーの取扱説明書に記載されている使用時間の目安を確認し、長時間使用する場合は定期的に風通しを良くするなど、適切な使い方を心がけましょう。
Q. 扇風機とサーキュレーターはどちらが電気代が安い?
一概には言えませんが、同じモーター方式で比較した場合、消費電力に大きな差はない傾向があります。
ただし、サーキュレーターはエアコンと併用することで部屋全体の温度を効率的に均一にできるため、結果的にエアコンの設定温度を調整しやすくなり、トータルの電気代を抑えられる効果が期待できます。
Q. ワット数が低いモデルは風が弱いの?
ワット数と風力は必ずしも比例しないため、ワット数が低くても強い風を出せる製品はあります。
ただし、ある程度の目安として、消費電力が極端に低いモデル(強風時で5W未満など)は物理的に大きな風を生み出すのが難しい場合もあるため、風量や風速の数値も合わせて確認することをおすすめします。
まとめ:ワット数は選ぶときの大切な判断材料のひとつ
サーキュレーターのワット数(消費電力)は、電気代を考えるうえで非常に重要な指標です。
- DCモーター搭載モデルは消費電力が低く、電気代を抑えられる
- ACモーター搭載モデルは本体価格が安いが、電気代は割高になる傾向
- ワット数だけでなく、風量や風速も合わせて確認する
- 自分の使用シーンに合わせてモーター方式を選ぶ
サーキュレーターのワット数は、製品を選ぶうえでの大切な判断材料のひとつです。
今回紹介したポイントを参考に、自分の暮らし方や使い方に合った一台を見つけてくださいね。

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