車の後部座席、特に夏場はエアコンの冷気が届きにくくて困った経験はありませんか?特に軽自動車やコンパクトカーは、後席用のエアコン吹き出し口がないモデルも多く、前席は涼しくても後席は暑いまま…という悩みを抱える方は少なくありません。
そんなときに役立つのが「車載サーキュレーター」です。今回は、車の天井にサーキュレーターを後付けする方法と、おすすめの製品について詳しく解説します。これからDIYで取り付けを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
そもそもサーキュレーターと扇風機の違いとは?
サーキュレーターとよく比較されるのが扇風機ですが、両者の役割は大きく異なります。
扇風機は、人に直接風を当てて体感温度を下げることを目的としています。柔らかく広範囲に風を届ける設計で、後部座席の特定の人に直接風を当てたい場合に適しています。
一方、サーキュレーターは、空気そのものを循環させることを目的としています。直線的でパワフルな風を遠くまで送り、エアコンの冷気を車内全体に行き渡らせる効果が期待できます。
そのため、後部座席の暑さ対策として車内全体の温度ムラを解消したいなら、サーキュレーターの方が向いていると言えるでしょう。特に、エアコンと併用することで、設定温度を上げすぎずに車内を快適に保てるのも大きなメリットです。
車の天井にサーキュレーターを後付けする方法
それでは、実際に天井にサーキュレーターを取り付ける手順を見ていきましょう。ここでは、アシストグリップの取り付け穴などを利用した、穴あけ加工を含む方法を紹介します。車種によって構造が異なるため、あくまで参考としてご覧ください。
必要な工具と部材
天井後付けをDIYで行う場合、以下のような工具や部材が一般的に必要になります。
- プラスドライバー/マイナスドライバー
- メジャー(取り付け位置の計測用)
- タップドリルビット(M6サイズなど)
- M6ボルト(長さは車の天井クリアランスに合わせて選ぶ)
- 電源用の配線材(ACC電源から取る場合)
- ジャックプラグ(サーキュレーターを脱着可能にする場合)
- 結束バンド
- ペンチやニッパー
車の天井と内張りの隙間(クリアランス)は車種によって異なります。例えばある車種では天井クリアランスが約25mmという事例もあり、ボルトの長さ選びが重要になります。
取り付け手順の流れ
1. 取り付け位置を決める
まずはサーキュレーターを天井のどの位置に設置するか決めます。天井のアシストグリップがある場所や、ルーフの補強部分(ルーフレールの取り付け部分など)は強度が出しやすいためおすすめです。
2. 天井内張りを外す
取り付け位置周辺の天井内張りを慎重に外します。固定されているクリップやネジを外し、配線の通り道も確認しておきましょう。
3. ブラケットやステーを固定する
天井の鉄板部分に、タップドリルビットで下穴を開け、M6ボルトなどでブラケットを固定します。この際、天井の配線やエアバッグなどに干渉していないか必ず確認することが大切です。
4. サーキュレーター本体を取り付ける
固定したブラケットにサーキュレーターを取り付けます。本体がしっかりと固定されているか、走行中に外れたりしないか確認しましょう。
5. 電源を取る
サーキュレーターの電源は、シガーソケットから取る方法と、ACC電源から直で取る方法があります。ACC電源から取る場合は、ヒューズボックスから配線を引き出し、アースも確実に取るようにしてください。
6. 動作確認
すべての配線と取り付けが完了したら、エンジンをかけて実際に動作確認をします。首振り機能がある場合はそちらもテストし、異音や振動がないかチェックしましょう。
なお、天井に穴を開ける加工は車の下取り価格や車検に影響する可能性もあります。DIYに不安がある場合は、カー用品店や整備工場への依頼も検討してみてください。
天井後付けにおすすめの車載サーキュレーター3選
ここからは、天井後付けにも対応しやすい車載サーキュレーターを紹介します。クリップ式やバッテリー内蔵式など、タイプはさまざま。それぞれの特徴を比較しながら、自分に合った製品を探してみてください。
1. MAXWIN K-FAN14-B 車載サーキュレーター
1つ目に紹介するのは、MAXWINのK-FAN14-Bという車載サーキュレーターです。自動首振り機能を搭載し、360°回転に加えてボールジョイントによる角度調整も可能なのが特徴。コンパクトなサイズ感で、天井に取り付けても圧迫感が少ない点がメリットです。
メリット
- 車内全体の空気循環に優れている
- BLDCモーター搭載で、弱モードは静音
- コンパクトで設置場所を選びにくい
デメリット
- 強モードでは騒音が増す
- コードが短い場合があり、配線取り回しに工夫が必要なことも
- クリップ式のため、天井固定には別途ステーやブラケットが必要な場合が多い
向いている人
エアコンと併用して車内全体の温度ムラを減らしたい方や、天井に付けても圧迫感を感じたくない方に向いています。
向いていない人
後部座席に座る人に直接強風を当てたい方には、サーキュレーターよりも扇風機タイプの方が適しているかもしれません。
購入前の注意点
クリップ式のため、天井のアシストグリップなどへの取り付けは車種によって制限される可能性があります。天井固定する場合は、別途取り付け金具を用意する必要があります。
2. Dealswin 車載扇風機
2つ目は、Dealswinの車載扇風機(型番:B0F28ZSD6C)です。コードレスで使える4000mAhの内蔵バッテリーを搭載し、USB-C充電に対応しているのが大きな特徴。ヘッドレストにもクリップにもハンディとしても使える3WAY対応モデルです。
メリット
- バッテリー内蔵でコードレス使用が可能
- デュアルヘッドで後部座席の複数人に風を届けられる
- 低騒音DCモーター(約42〜48dB)を搭載
デメリット
- 操作が直感的でない(弱→中→強→停止のループ操作)
- バッテリー残量が分かりにくい
- 外装の質感は高級とは言えない
向いている人
配線の手間を省きたい方や、車中泊でも使いたい方、子どもやペットがいる後部座席を快適にしたい方に向いています。
向いていない人
高級感のあるデザインや質感を重視する方には物足りないかもしれません。
購入前の注意点
天井への固定には別途クリップやマウントが必要な場合があります。また、バッテリー内蔵型は経年劣化でバッテリー持ちが変化することも考慮しておきましょう。
3. PhyiFlbey Car Fan
3つ目は、PhyiFlbeyのCar Fan(型番:B0F17K3CFW)です。折りたたみ可能なデュアルヘッド設計で、使わないときはコンパクトに収納できるのが特徴。360°の角度調整が可能で、ポータブル性を重視したモデルです。
メリット
- 折りたたみ可能で収納性が良い
- 使わない時の扱いがしやすい
- 風の向きを左右別々に調整できる
デメリット
- 強風モードでは騒音が気になる
- プラスチック感が強く、質感は価格相応
向いている人
収納性を重視する方や、後席用のコードレスファンを探している方に向いています。
向いていない人
高風量を最優先する方には物足りないかもしれません。
購入前の注意点
天井固定には別途マウントが必要です。また、バッテリー持続時間は使用環境によって変わるため、実際の使用時間は公式情報やレビューを参考に確認しましょう。
天井後付けでよくある疑問
Q. 天井に穴を開けるのは怖いのですが、他に方法はありますか?
はい、あります。天井に穴を開けたくない場合は、強力マグネット式のマウントや両面テープ式のクリップ、アシストグリップに挟み込むタイプなども市販されています。ただし、走行中の振動で外れるリスクがあるため、定期的に固定状態を確認することをおすすめします。
Q. 配線処理はどうすればいいですか?
配線は大きく分けて2つの方法があります。シガーソケットから取る方法は誰でも簡単にできますが、コードが目立ちます。ACC電源から直で取る方法は見た目がスッキリしますが、電気に関する知識と工具が必要です。また、ジャックプラグを加工して脱着可能にする方法も、メンテナンス性を考えるとおすすめです。
Q. エアコンとサーキュレーターはどう併用すればいいですか?
サーキュレーターはエアコンの冷気を車内全体に行き渡らせるために使います。エアコンを設定温度より少し低め(例えば24℃設定で22℃程度)にし、サーキュレーターで空気を循環させることで、後部座席まで快適な温度を保ちやすくなります。
まとめ
車の天井にサーキュレーターを後付けする方法と、おすすめの製品について解説しました。
天井後付けには工具や配線加工の知識が必要ですが、その分、見た目もスッキリして車内全体の快適性が向上します。特に後部座席にエアコンの吹き出し口がない車種では、サーキュレーターの効果を実感しやすいでしょう。
製品を選ぶポイントは以下の通りです。
- 電源方式(シガーソケット/USB/バッテリー内蔵)
- 取り付け方式(クリップ式/ボルト固定式/マグネット式)
- 風量と静音性のバランス
- サイズと重量
どの製品にもメリットとデメリットがあります。自分の車の天井形状や、どの程度のDIYスキルがあるか、何を最優先したいかを整理したうえで選ぶとよいでしょう。
天井後付けにチャレンジする場合は、事前に車種ごとの天井裏の構造を確認し、エアバッグや配線への干渉がないことを必ずチェックしてください。不安な場合は、カー用品店や整備工場に相談するのも選択肢の一つです。
快適なドライブのために、ぜひ自分に合った方法で車載サーキュレーターを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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