キッチンの省スペース化が進むなかで、「トースター機能付きのオーブンレンジって実際どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
「トーストが美味しく焼けるのか」「普通のトースターと何が違うのか」――そんな疑問を持ちながら、どのモデルを選べばいいか迷っている方に向けて、今回はトースター機能付きオーブンレンジの選び方と、おすすめのモデルを紹介します。
この記事を読めば、トースター機能付きオーブンレンジの特徴や、自分に合った選び方が分かるようになります。
そもそもトースター機能付きオーブンレンジとは
トースター機能付きオーブンレンジとは、電子レンジとオーブン・グリル機能を搭載した調理家電のうち、特にトーストを焼く機能に重点を置いたモデルのことを指します。
従来のオーブンレンジでもグリル機能を使えばトーストを焼くことは可能でした。しかし、焼きムラがあったり、焼き上がりに時間がかかったりするという声も少なくありませんでした。
最近では、裏返し不要で両面を一度に焼けるモデルや、専用のトーストメニューを搭載した機種も増えています。
普通のトースターとは何が違うのか
ここで気になるのが、普通のトースターとの違いです。
大きな違いは以下の3つです。
まず、加熱方式です。トースターはヒーターの輻射熱で焼き上げるのに対し、オーブンレンジのグリル機能も基本的には同様の仕組みですが、機種によっては庫内全体を対流加熱させたり、スチーム機能と組み合わせたりすることで、より均一な焼き上がりを実現しています。
次に、調理の幅です。トースターは基本的にトーストや軽いグリル料理が中心ですが、オーブンレンジなら電子レンジ加熱やオーブン調理もできるため、1台でさまざまな料理に対応できます。
最後に、焼き時間です。一般的にトースターのほうが短時間で焼ける傾向があります。オーブンレンジは庫内が広い分、加熱にやや時間がかかる場合があります。ただし、最近のモデルではこの差が縮まってきています。
つまり、「トースト専用機が欲しい」のか「1台で多機能を求める」のかで、選ぶべき製品は変わってきます。
トースター機能付きオーブンレンジの選び方
それでは、トースター機能付きオーブンレンジを選ぶ際のポイントを整理していきましょう。
焼き上がりのクオリティを決める「加熱方式」
最も重視したいのは、トーストの焼き上がりです。
両面焼きに対応しているかどうかは大きなポイントです。従来のオーブンレンジのグリル機能は片面焼きしかできないものが多く、焼き途中で裏返す手間がかかりました。
現在は、上下両方から加熱できるモデルや、大火力の平面ヒーターを搭載したモデルも増えています。パナソニックのビストロシリーズでは、大火力平面ヒーターと両面グリルで裏返し不要のトーストが可能です。
また、焼き色の調整ができるかどうかも確認しておきたいところです。好みの焼き加減に仕上げられるかは、毎日の使い勝手に直結します。
設置スペースと庫内の広さをチェック
トースター機能付きオーブンレンジは、普通のトースターより本体が大きい傾向があります。
購入前に設置場所のサイズを必ず計測しておきましょう。特に奥行きと高さは、キッチンのレイアウトによって制限されることが多いです。
庫内の広さも重要です。一度に何枚のトーストを焼きたいか、グラタン皿や調理器具が入るかどうかをイメージしながら選ぶとよいでしょう。
シャープのPLAINLYシリーズのように、一度に最大4枚まで裏返し不要でトーストできるモデルもあり、家族が多い家庭では重宝します。
トースト以外の調理機能も確認する
トースター機能付きオーブンレンジを選ぶ理由の一つは、その多機能性です。
オーブン機能でケーキやクッキーを焼きたいのか、スチーム機能でヘルシー調理をしたいのか、それとも電子レンジとトースト機能だけで十分なのか。
日立のトースターレンジMRT-F100のように、オーブン機能を省いて電子レンジとトースター機能に特化したモデルもあります。トーストと電子レンジだけあれば十分という方には、こうした選択肢も検討しやすいでしょう。
価格帯とコストパフォーマンス
トースター機能付きオーブンレンジの価格帯は、機種によって大きく異なります。
エントリーモデルから高機能モデルまで幅広く、おおよそ3万円台から6万円台が一般的な相場です。
価格だけでなく、その機能が自分のライフスタイルに合っているかどうかで判断することが大切です。高機能なモデルでも、使わない機能が多ければコストパフォーマンスは良いとは言えません。
トースター機能付きオーブンレンジのおすすめモデル
ここからは、実際に検討しやすい代表的なモデルを紹介します。
1. パナソニック ビストロ
パナソニックのビストロシリーズは、スチームオーブンレンジの代表格です。
大火力平面ヒーターと両面グリルを搭載しており、トーストを裏返す手間がありません。冷凍食品の加熱にも強く、時短調理を重視する方に向いています。
グリル料理のクオリティが高いのも特徴で、焼き魚やグラタンなども美味しく仕上がります。
向いている人:オーブンやグリル料理にこだわりたい方、冷凍食品をよく使う方
向いていない人:最低限の機能で十分な方、予算を抑えたい方
価格帯は3万7千円から6万円程度です。
2. シャープ PLAINLY
シャープのPLAINLYシリーズは、シンプルな操作性と洗練されたデザインが魅力です。
「らくチン!センサー」搭載で、自動調理の正確さに定評があります。一度に最大4枚まで裏返し不要でトーストできるため、ファミリー世帯に適しています。
使いやすさを重視した設計で、家電に詳しくない方でも直感的に操作できます。
向いている人:デザイン性と使いやすさを重視する方、複数枚のトーストを一度に焼く方
向いていない人:高機能なグリル調理を求める方
価格帯は3万2千円から6万円程度です。庫内容量は23L(RE-WF236)のモデルもあります。
3. 日立 トースターレンジ MRT-F100
日立のトースターレンジMRT-F100は、従来のオーブンレンジとは一線を画す新しいカテゴリの製品です。
電子レンジとトースター機能を1台に統合しながら、オーブン機能は搭載していません。その代わり、グリルプレートを使い約4分でトーストを焼き上げることができます。
オーブンレンジよりコンパクトなサイズ感で、キッチンの省スペース化を実現したい方にぴったりです。
実売価格は約4万6千円ほどです。
向いている人:トーストと電子レンジ機能があれば十分な方、キッチンの省スペース化を最優先したい方
向いていない人:本格的なオーブン調理やお菓子作りをしたい方
なお、焼き色の調整が時間設定に依存するため、好みの焼き加減を見つけるには少し試行錯誤が必要かもしれません。
トースター機能付きオーブンレンジを選ぶ前に知っておきたい注意点
購入前に知っておきたい注意点もいくつかあります。
トーストを焼くときは裏返しが必要な場合もある
すべての機種が両面焼きに対応しているわけではありません。特に旧型モデルやエントリーモデルでは、片面焼きしかできないものもあります。
購入前に、裏返し不要かどうかを確認しておきましょう。日立のサポート情報でも、電子レンジのグリル機能でトーストを焼く際は、機種によっては片面焼きのため焼き途中で裏返す必要があると案内されています。
油脂分の多いトッピングは発火のリスクがある
バターやマーガリン、ジャムなどを多量に塗った状態で加熱すると、発火の恐れがあります。
公式情報でも、油脂分の多いものを塗って加熱する際には注意が必要とされています。トーストを焼くときは、焦げ付きや発火を防ぐため、適量のトッピングにとどめましょう。
トースターとオーブンレンジ、どちらを選ぶべきか
よくある疑問として、「トースター機能付きオーブンレンジを買うべきか、トースターと電子レンジを別々に買うべきか」というものがあります。
この選択は、キッチンのスペースと、どのくらい調理の幅を求めているかによります。
省スペースを最優先し、なおかつトーストの焼き上がりにあまりこだわりがないなら、トースター機能付きオーブンレンジは有力な選択肢です。
一方、トーストの焼き上がりに強いこだわりがある方や、本格的なオーブン料理を楽しみたい方は、専用のトースターやオーブンを別途検討したほうが満足度が高いかもしれません。
よくある質問
Q. オーブンレンジでトーストは美味しく焼けますか?
機種によって焼き上がりは異なりますが、最近のモデルはトースト専用機能が進化しており、満足できる仕上がりになるものが多いです。ただし、トースター専用機と比較すると時間がかかる場合がある点は理解しておきましょう。
Q. トーストを焼くときは予熱が必要ですか?
機種によりますが、予熱なしで焼けるモデルも増えています。取扱説明書を確認するか、自動メニューにトースト機能があれば予熱は不要な場合が多いです。
Q. 庫内の掃除はしやすいですか?
フラット庫内のモデルは掃除がしやすく、庫内に凹凸が少ないため汚れが溜まりにくいです。購入前に掃除のしやすさもチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
トースター機能付きオーブンレンジは、電子レンジとトースト機能を1台にまとめたい方にとって、とても便利な選択肢です。
選ぶときは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 両面焼きに対応しているか
- 設置スペースと庫内の広さは十分か
- トースト以外にどんな調理をしたいか
- 価格帯と機能のバランスは合っているか
今回紹介したモデルは、いずれも実績のあるメーカーの製品です。それぞれに特徴があるので、自分のライフスタイルやキッチンのスペースに合わせて選んでみてください。
トースター機能付きオーブンレンジを上手に活用して、毎日の食事をもっと楽しく快適にしていきましょう。

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