オーブントースターでパン作りはできる?基本のレシピと美味しく焼くコツ

トースター

オーブントースターでパン作りを始める前に

「パン作りに挑戦したいけど、オーブンを持っていない……」
「手持ちのオーブントースターで、本当にパンは焼けるの?」

そんな疑問を持っている方は少なくありません。結論から言うと、オーブントースターでもパン作りは可能です。もちろん、大きな食パンを焼いたり、たくさんのパンを一度に作ったりするのは難しいですが、小さめの丸パンやフォカッチャなどであれば、ご家庭のトースターでも十分に焼き上げることができます。

この記事では、オーブントースターを使ったパン作りの基本レシピや、美味しく焼くためのコツ、さらにトースターを選ぶ際のポイントまで解説します。これを読めば、あなたのキッチンにあるオーブントースターで、ふっくらとした手作りパンに挑戦できるようになります。

オーブントースターでパンは本当に焼けるの?

オーブントースターとオーブンの違い

オーブントースターとオーブンは、加熱の仕組みや庫内の構造が異なります。オーブンは庫内全体が均一に熱くなり、大きなパンや複数のパンを一度に焼くのに適しています。一方、オーブントースターはヒーターからの熱が直接食品に当たるため、加熱が早い反面、庫内が狭く熱のムラが出やすいという特徴があります。

とはいえ、最近のオーブントースターは温度調節が細かくできるものや、過熱水蒸気機能を搭載したものも増えています。パンのサイズや種類を選べば、オーブンと遜色ない仕上がりを期待できるでしょう。

オーブントースターで作れるパンの種類

オーブントースターで作るのに向いているのは、以下のようなパンです。

  • 丸パン(ロールパン)
  • フォカッチャ
  • バンズ(ハンバーガー用)
  • イングリッシュマフィン
  • 小さめのリュスティック(田舎風パン)

いずれも一つひとつのサイズが小さめで、比較的シンプルな工程で作れるものが中心です。逆に、大きな食パン型に入れた角食や、大きめの山型パンはトースターの庫内に入らないことが多いので避けたほうが無難です。

基本の丸パンレシピ

ここでは、食品メーカーの公式レシピも参考にした、オーブントースターで焼ける基本の丸パンのレシピを紹介します。

材料(約4個分)

  • 強力粉:150g
  • ドライイースト:小さじ1/2(約1.5g)
  • 砂糖:大さじ1
  • 塩:小さじ1/3
  • ぬるま湯(40℃前後):約100ml
  • バターまたはマーガリン:10g

作り方

  1. ボウルに強力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れ、軽く混ぜ合わせます。
  2. ぬるま湯を加え、ゴムベラで粉気がなくなるまで混ぜます。
  3. バターを加え、手でこね始めます。表面がなめらかになるまで、約10分ほどしっかりこねましょう。
  4. 丸めてボウルに入れ、ラップをかけて暖かい場所で一次発酵させます。約40分〜1時間、生地が約2倍になるまで待ちます。
  5. 発酵が終わったら、ガス抜きをして4等分に切り分け、それぞれを丸め直します。
  6. クッキングシートを敷いた天板に並べ、ラップをかけて二次発酵させます。約30分ほどで、生地が一回り大きくなればOKです。
  7. オーブントースターの天板に乗せ、焼成します。

焼き方のポイント

焼成の際には、オーブントースターの特性を活かすことが大切です。

  • 予熱は必ず行う:トースターをあらかじめ加熱しておくことで、焼き始めから高温を保てます。目安は約3分の予熱です。
  • 焼き時間の目安:予熱なしの設定で1200Wの場合、約12〜15分が目安になります。ただし、機種によって大きく異なるため、必ず焼き色を見ながら調整してください。
  • 途中で向きを変える:庫内の熱ムラを防ぐため、焼き途中で天板の前後を入れ替えると、均一に焼き上がります。

美味しく焼くための3つのコツ

オーブントースターでパンを焼くとき、誰でも簡単に取り入れられるコツがいくつかあります。ここでは、とくに重要な3つを紹介します。

1. パンに霧吹きをする

焼く直前にパンの表面に霧吹きで水をひと吹きすると、外はカリッと、中はしっとりした食感に仕上がります。これは、水分が加わることで表面のデンプンがゲル化し、さらに高温で焼き上げることでパリッとした層ができるからです。

専門学校の記事でも、美味しいトーストの条件として「水分・高温・短時間」が挙げられており、霧吹きはその第一歩といえます。

2. しっかり予熱する

多くの人がやりがちなのが、冷たい状態からパンを入れてしまうこと。予熱をしないと、じっくり加熱されるため水分が飛びやすく、パサパサした仕上がりになりがちです。

予熱を約3分行い、庫内が高温になったところでパンを入れることで、表面を素早く焼き固め、内部の水分を閉じ込めることができます。

3. 焼き時間は様子を見ながら調整する

「レシピ通りに焼いたのに焦げた」「中が生焼けだった」という失敗は、時間だけで判断することが原因です。オーブントースターは機種によって火力が大きく異なります。

焼き始めてから8分ほど経ったら一度扉を開けて様子を見てみましょう。焼き色がつきすぎているようならアルミホイルをかぶせ、逆に色が薄いようなら時間を延長するなど、臨機応変に対応することが大切です。

トースター選びのポイント

これからオーブントースターを購入しようと考えている方や、買い替えを検討している方のために、パン作りに向いたトースターの選び方を解説します。

温度調節機能の有無

パン作りに欠かせないのが、細かい温度設定です。トースト専用のポップアップトースターではなく、オーブントースタータイプを選び、100〜250℃程度の範囲で温度調節ができるモデルを選びましょう。

温度調節ができると、パンの種類やサイズに合わせて焼き加減をコントロールしやすくなります。

過熱水蒸気機能

最近のトースターには、過熱水蒸気機能を搭載したモデルがあります。この機能を使うと、庫内に水蒸気を発生させながら焼くことができるため、パンの表面はカリッと、中はしっとりとした仕上がりになりやすいのが特徴です。

とくにバルミューダのオーブントースターは、このスチーム技術で有名です。専用のカップに水を入れて焼くだけで、焼き立てパンのような食感を楽しめると評判です。

庫内のサイズとお手入れのしやすさ

パンを焼く場合、ある程度の高さがある庫内のほうが便利です。また、パンくずや油ハネが気になるので、庫内がフラットで掃除しやすい構造かどうかも確認しておきましょう。

おすすめのオーブントースター

ここでは、パン作りに適した代表的なオーブントースターを紹介します。いずれも実際に販売されている人気モデルです。

1. バルミューダ オーブントースター

バルミューダのオーブントースターは、パン専用に設計されたスチーム機能が特徴です。カップに少量の水を入れて焼くだけで、外はパリッと中はもっちりとした食感に仕上がります。

  • メリット:パンの焼き上がりにこだわりたい人に最適。デザイン性も高く、キッチンに置くだけでおしゃれな雰囲気になります。
  • デメリット:価格帯がやや高め。スチーム用の水を毎回入れる手間があります。
  • 向いている人:焼き上がりのクオリティを重視する人、デザイン性も重視する人。
  • 向いていない人:コストパフォーマンスを最優先する人。

2. アラジン グラファイト グリル&トースター

アラジンのトースターは、遠赤グラファイトという特殊なヒーターを搭載し、わずか0.2秒で発熱します。予熱時間がほぼ不要で、忙しい朝でもすぐに焼き始められるのが魅力です。

  • メリット:時短になる。コンパクトで場所を取らない。
  • デメリット:火力が非常に強いため、焼き加減の調整に慣れが必要です。公式サイトでも推奨温度は200℃と案内されており、設定温度を高くしすぎると焦げやすくなります。
  • 向いている人:朝の時間を節約したい人、パンをサクッと軽く焼きたい人。
  • 向いていない人:弱火でじっくり焼きたい人。最初は焦げやすく感じるかもしれません。

3. ブルーノ トースター

ブルーノのトースターは、コンパクトながらも庫内が広く使いやすいと評判です。デザインのバリエーションが豊富で、インテリアに合わせて選べるのも魅力です。

  • メリット:シンプルな操作性で初心者にも扱いやすい。
  • デメリット:過熱水蒸気機能などは搭載されていないため、こだわり派には物足りない場合も。
  • 向いている人:デザインと使いやすさのバランスを求める人、初めてのトースター購入を考えている人。

4. デロンギ オーブントースター

デロンギのオーブントースターは、本格的なオーブンに近い構造を持ち、温度調節が細かくできるのが特徴です。パンはもちろん、グラタンやピザなど幅広い調理に対応します。

  • メリット:多機能でパン以外の料理にも使える。
  • デメリット:他のトースターよりやや大型で場所を取る。
  • 向いている人:パンだけでなくいろいろな料理にトースターを使いたい人。

よくある疑問とトラブル解決

焦げずにきれいに焼くには?

焦げる原因の多くは、温度設定が高すぎるか、焼き時間が長すぎることです。まずはレシピの目安より少し低めの温度で試し焼きをし、焼き色を見ながら調整しましょう。

また、焼いている途中でアルミホイルをかぶせると、表面の焦げを防ぎながら内部にしっかり火を通せます。

冷凍したパンは焼ける?

冷凍保存したパンも、オーブントースターで焼けます。そのまま焼く場合は、冷凍の状態で通常より少し長めに焼いてください。霧吹きをしてから焼くと、冷凍によるパサつきが軽減されます。

中まで火が通らない場合は?

厚みのあるパンや大きなパンを焼く場合、中が生焼けになることがあります。この場合は、温度を少し下げて焼き時間を長くすることで、中までじっくり火を通せます。また、パンの高さを低く成形するのも有効です。

オーブントースターでパン作りを楽しもう

オーブントースターは、決してパン作りのためにだけある家電ではありません。しかし、ちょっとした工夫とコツを知るだけで、本格的な焼き立てパンが楽しめるようになります。

今回紹介したポイントをおさえておけば、初めての方でも失敗せずにパン作りを始められるはずです。

  • 霧吹きで表面に水分をプラス
  • 予熱を忘れずに
  • 焼き時間は機種に合わせて調整する
  • 焼き上がりにこだわるなら機能性のあるトースターを選ぶ

最初は簡単な丸パンから始めて、慣れてきたらフォカッチャやバンズにも挑戦してみてください。オーブントースターでも、手作りのパンの香りがキッチンに広がる瞬間は格別です。

あなたのトースターが、パン作りの新しい相棒になりますように。

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