さんまの塩焼き。秋の味覚の代表格ですが、魚焼きグリルの掃除が面倒だったり、コンロを使うと家中に匂いが広がったりするのが悩みですよね。
そんなときに役立つのが「オーブントースター」です。
実はオーブントースターでも、さんまは十分に美味しく焼けます。しかも後片付けがラクで、魚焼きグリルよりも手軽に始められるのが大きな魅力です。
この記事では、オーブントースターでさんまの塩焼きを美味しく焼くためのコツを、下処理から焼き方、後片付けのポイントまで詳しく解説していきます。
オーブントースターでさんまを焼く前に知っておきたい基本
さんまをオーブントースターで焼くとき、最初に押さえておきたいポイントがいくつかあります。どれも難しいことではありませんが、これを知っているかどうかで仕上がりが大きく変わります。
焼き方のポイントは「下処理」と「火の通り」
オーブントースターは魚焼きグリルと違って、下からの熱が弱い場合があります。そのため、火の通りを均一にするための工夫が必要です。
具体的には、さんまの背中側に切れ目を入れる、アルミホイルを上手に使う、焼く前に水分をしっかり拭き取る——この3つが特に重要です。
また、トースターのタイプによっても焼き方が変わります。両面から熱が当たるタイプと、上からだけ熱が当たる片面焼きタイプでは、焼き時間や裏返しの要不要が異なるので、自分のトースターのタイプを確認しておきましょう。
オーブントースターでさんまを焼くための下処理
美味しく焼くための第一歩は、下処理にあります。ここを丁寧に行うことで、ふっくらとした仕上がりと香ばしい皮目を両立できます。
さんまのウロコと内臓の処理
さんまを購入したら、まずはウロコを取ります。包丁の背側や専用のウロコ取りを使い、流水で洗い流しながら丁寧に落としましょう。
次に内臓です。一般的には内臓を取り除くことが推奨されています。特にスーパーなどで購入したさんまは、鮮度が落ちやすいため、内臓は取り除いたほうが無難です。腹部を包丁で切り開き、内臓を指やスプーンでそっと取り出します。
内臓が新鮮なものは食べることもできますが、傷みやすいので注意が必要です。不安がある場合は取り除くことをおすすめします。
背骨に沿った切れ目を入れる
これはプロも実践している焼き方のコツです。さんまの背中側に、骨に沿って浅く切れ目を入れます。
このひと手間には2つの意味があります。
- 火の通りが均一になり、生焼けを防げる
- 食べるときに骨から身が外れやすくなる
包丁を斜めに入れて、背骨に沿って両面に数カ所、切り込みを入れてください。深く入れすぎると身が崩れるので、表面の皮と身の部分に軽く切れ目が入る程度で大丈夫です。
水気をしっかり拭き取る
これは非常に重要な工程です。さんまの表面に水分が残っていると、塩がしっかりとなじまず、焼いたときにべちゃっとした食感になりがちです。
キッチンペーパーで表面と内側の水気を丁寧に拭き取ってください。特に腹の内側は水が溜まりやすいので、しっかり拭きましょう。
塩を振って10分ほど置く
両面にまんべんなく塩を振ります。塩の量は目安として、さんま1尾に対して小さじ半分程度。全体に薄く塩がまぶされていれば十分です。
塩を振ったら、そのまま10分ほど置いておきます。こうすることで、余分な水分が出て旨味が凝縮され、身が引き締まります。
オーブントースターの準備と焼き方のコツ
下処理が終わったら、いよいよオーブントースターで焼いていきます。ここからの手順も、ひとつひとつ確認しながら進めましょう。
アルミホイルを敷く
オーブントースターの天板や網の上にアルミホイルを敷きます。このとき、アルミホイルをしっかりとクシャクシャに揉んでから広げて敷くのがコツです。
なぜかというと、平らなまま敷くと魚の皮がホイルに張り付いてしまいます。クシャクシャにすることで表面に凹凸ができ、さんまがくっつきにくくなるのです。
また、アルミホイルを敷くことで、脂がトースター内に垂れるのを防げます。さんまの脂は高温で発火する危険性もあるので、必ず敷くようにしましょう。
トースターの予熱をする
オーブントースターは、必ず予熱をしてから焼き始めてください。予熱なしで焼くと、加熱ムラが生じやすくなります。
予熱の目安は2〜3分。庫内がしっかり温まったら、さんまを入れます。
両面焼きタイプのトースターの場合
上下両方からヒーターが当たるタイプのトースターなら、裏返す手間が少なくて済みます。
網の上にアルミホイルを敷いたら、その上にさんまを置きます。皮目が上になるように置きましょう。
焼き時間の目安は、1000Wのトースターで10〜15分程度です。ただし、さんまのサイズやトースターの機種によって焼き加減は変わるので、目安として考えてください。
焼き上がりのサインとして「お尻の穴から水蒸気が出る」という見極め方があります。さんまの尾に近い部分から、湯気のような蒸気が立ち上ってきたら、火が通った証拠です。
片面焼きタイプのトースターの場合
上からの熱だけのタイプは、途中で裏返す必要があります。
まずは皮目を上にして5分ほど焼きます。その後、ひっくり返して身側を上にしてさらに5分ほど焼きます。最後にもう一度皮目を上にして2〜3分焼くと、皮がパリッと仕上がります。
こちらもトースターの機種やワット数により調整が必要です。焼き始めてからこまめに様子を見ながら、焼き時間を調整してください。
トースターの焼き時間の目安と調整のポイント
ここで改めて、焼き時間の目安を整理しておきます。ただし、繰り返しになりますが、これはあくまで参考値です。
| トースターのタイプ | 目安の焼き時間 |
|---|---|
| 両面焼きタイプ(1000W) | 10〜15分(裏返し不要) |
| 片面焼きタイプ(1000W) | 皮目上5分 → 裏返して5分 → 再度皮目上2〜3分 |
大切なのは、トースターの機種ごとに熱の強さや広がり方が異なることです。特に古い機種と新しい機種では同じワット数でも焼き上がりが変わります。
初めて焼くときは、少し短めの時間で様子を見て、足りなければ延長する、というスタンスが安心です。
焼き加減のチェックポイント
- 皮目がパリッと焼けているか
- 身が白くふっくらしているか
- 尾の部分から水蒸気が出ているか
- 竹串を刺してみて、スッと通るか
これらのポイントを確認しながら、自分のトースターに合った焼き時間を見つけていきましょう。
オーブントースターならではのメリットと注意点
オーブントースターでさんまを焼くことには、いくつか明確なメリットがあります。一方で、気をつけるべきポイントもあるので、しっかり押さえておきましょう。
メリット
- 後片付けがラク(アルミホイルを捨てるだけ)
- 魚焼きグリルよりも匂いが気になりにくい
- 火加減調整が不要で手軽
- コンロを占領しないので、他の調理と並行しやすい
- 少人数分や1尾だけの調理に向いている
デメリット
- 大きなさんまが入らない場合がある
- 片面焼きタイプは裏返しが必要で手間がかかる
- 機種によって焼きムラが出やすい
- 魚焼きグリルほどの強火で焼けないため、焼き時間が長めになることがある
注意点
- さんまがトースターに入らない場合は、半分に切るか尻尾を落とす
- アルミホイルは必ず敷く(油の発火防止と汚れ防止のため)
- 焼き終わったら換気をし、庫内の匂いが気になる場合は空焼きをする
- 焼いている間は目を離さず、焦げや発火がないか確認する
オーブントースターと魚焼きグリルの比較
オーブントースターと魚焼きグリル、それぞれに特徴があります。どちらを選ぶか迷う場合は、自分の生活スタイルに合わせて判断するとよいでしょう。
魚焼きグリルの特徴
- 魚専用設計で、仕上がりが本格的になりやすい
- 大きな魚も丸ごと焼ける
- 強火で焼けるので、外はパリッと中はジューシーに仕上がる
- 後片付けが面倒(水洗いや焦げ落としが必要)
- 火加減の調整が必要
オーブントースターの特徴
- 後片付けが圧倒的にラク
- 手軽に使えるので、普段の食事に取り入れやすい
- 火加減調整が不要で、初心者でも焼きやすい
- 小型のため、大きな魚は入らない場合がある
- 焼き時間はやや長めになることも
結論として、手軽さや後片付けのラクさを重視するならオーブントースター。仕上がりの本格感を求めるなら魚焼きグリル。自分の優先順位で選ぶとよいでしょう。
よくある疑問とその答え
オーブントースターでさんまを焼くとき、多くの人が持つ疑問をいくつか集めました。
内臓は取ったほうがいいですか?
取ることをおすすめします。スーパーなどで購入したさんまは鮮度が落ちやすいため、内臓を取り除くほうが安全です。もし内臓付きのものを買った場合は、なるべく早めに調理し、新鮮なうちに食べるようにしてください。
焼き時間はどのくらいが目安ですか?
1000Wのトースターで10〜15分が目安です。ただし、機種やさんまのサイズによって大きく変わるので、必ず様子を見ながら調整しましょう。
片面焼きのトースターでも焼けますか?
焼けます。途中で裏返す手間はありますが、しっかり焼くことができます。皮目を先に焼き、次に身側、最後に再び皮目を焼くのがコツです。
トースターの中に魚の匂いが残りますか?
場合によっては残ることがあります。焼き終わった後、庫内を拭き掃除し、しばらく換気をすると軽減されます。それでも気になる場合は、食パンなどを入れて空焼きすると匂いが取れやすくなります。
オーブントースターでのさんま焼きを成功させるポイントまとめ
オーブントースターでさんまを美味しく焼くためには、いくつかのコツがあります。最後にもう一度、重要なポイントをまとめておきます。
- 下処理を丁寧に:ウロコを取り、水気を拭き取り、背中に切れ目を入れる
- 塩を振ったら10分置く:余分な水分を出し、旨味を凝縮させる
- アルミホイルは必ず敷く:くっつき防止と発火対策に。クシャクシャに揉んでから敷くのがコツ
- 予熱をしっかりする:加熱ムラを防ぐために欠かせない
- 焼き時間は目安として:機種やサイズによって変わるので、様子を見ながら調整する
- 焼き上がりは水蒸気と竹串でチェック:尾の部分から水蒸気が出たらサイン
オーブントースターを使えば、魚焼きグリルに比べて後片付けが格段にラクです。しかも、コツさえ掴めば十分に美味しいさんまの塩焼きが楽しめます。
今回紹介したポイントを参考に、ぜひご自宅のオーブントースターでさんまを焼いてみてください。自分好みの焼き加減を見つけるのが、何よりの近道です。

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