オーブントースターでパン作りはできる?基本のレシピと焼き方のコツを解説

トースター

「オーブントースターでパン作りができるって本当?」そう思ってこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

オーブンを持っていなくても、家庭用のオーブントースターがあればパンは焼けます。とはいえ、オーブンとは火力の性質が違うので、いくつか押さえておくべきポイントがあります。

この記事では、オーブントースターでパンを焼くときに知っておきたい基本のコツと、初心者向けのレシピ、そしておすすめのオーブントースターの選び方を解説します。

オーブントースターでパン作りをする前に知っておきたいこと

オーブントースターでパンを焼く前に、まずはその特性を理解しておきましょう。

オーブントースターは、基本的に上からヒーターの輻射熱で食材を加熱する機器です。一方、一般的な電気オーブンやガスオーブンは庫内全体が熱せられ、上下のヒーターとファンによる対流で均一に加熱します。

この違いが、焼き上がりに大きく影響します。

オーブントースターの特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • 上からの輻射熱が強いため、表面に焼き色がつきやすい
  • 庫内がコンパクトなので、熱がこもりやすい
  • 機種によっては温度調節ができないものもある
  • 均一に熱が回りにくいため、焼きムラが出やすい

だからこそ、オーブントースターならではの焼き方のコツを覚えることが大切です。温度調節機能の有無やヒーターの種類によっても適した焼き方は変わってきます。

オーブントースターでパンを焼くときの3つの基本コツ

1. 温度設定はオーブンより低めに

オーブントースターはコンパクトな庫内に熱がこもるため、オーブンのレシピと同じ温度で焼こうとすると焦げてしまうことが多いです。

目安としては、オーブンレシピの表示温度より 10〜20℃低め に設定して焼き始めると失敗が少なくなります。例えば、オーブンで180℃と書かれているレシピは、オーブントースターでは160〜170℃くらいから試してみるとよいでしょう。

温度調節機能がない固定温度タイプの場合は、焼き時間を短めに設定し、途中でアルミホイルをかぶせて焦げを防ぐ工夫が必要です。

2. 天板の位置を調整する

オーブントースターの焼きムラを防ぐには、天板の位置(段数)がとても重要です。

上段に近づけると表面に焼き色がつきやすく、下段にすると底面にも火が通りやすくなります。パンの種類や焼き加減に応じて、天板の位置を変えてみましょう。

また、焼き始めてから途中で 前後を入れ替える ことも効果的です。庫内のヒーター配置によって焼きムラが生じるため、一度扉を開けて向きを変えるだけで均一な焼き色に近づきます。

3. 焼き色がつきすぎる前にアルミホイルをかぶせる

オーブントースターでパンを焼くときの鉄則です。表面に焼き色がつきすぎそうになったら、アルミホイルをかぶせて 加熱を続けましょう。

特に、パンの上部がヒーターに近い機種では、表面だけが焦げて中が生焼けになることがあります。焼き色が好みの濃さになったタイミングでアルミホイルをかぶせれば、中の熱はそのままに表面の焦げすぎを防げます。

オーブントースターを使った基本のパンレシピ

ここからは、オーブントースターで焼ける基本のパンレシピを紹介します。まずはシンプルな丸パン(ロールパン)から挑戦してみましょう。

基本の丸パン(4個分)

材料

  • 強力粉:150g
  • ドライイースト:小さじ1/2(約1.5g)
  • 砂糖:大さじ1
  • 塩:小さじ1/4
  • ぬるま湯(35℃前後):約100ml
  • 無塩バター:10g(室温に戻しておく)

下準備

  • バターは室温に戻して柔らかくしておきます
  • ぬるま湯は人肌程度(35℃前後)に温めておきます

作り方

1. 粉類を混ぜる
ボウルに強力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れて軽く混ぜます。イーストと塩は直接触れないようにするのがポイントです。

2. ぬるま湯を加えて混ぜる
ぬるま湯を少しずつ加えながら、ゴムベラで混ぜていきます。粉っぽさがなくなったら、ボウルの中でひとまとめにします。

3. こねる
台の上に生地を出し、手のひらで押し込むようにしてこねます。最初はベタつきますが、こね続けるとまとまってきます。約10分ほどこねましょう。

4. バターを加える
生地がなめらかになってきたら、室温に戻したバターを加えてさらに5分ほどこねます。バターが完全に混ざり、生地がツヤと弾力を帯びてきたらOKです。

5. 一次発酵
ボウルに生地を戻し、ラップをかけて暖かい場所(25〜28℃)で約1時間、生地が2倍程度に膨らむまで発酵させます。

6. ガス抜きと分割
発酵が終わったら、生地を台に出して軽く押さえ、ガスを抜きます。4等分に分割して、それぞれを丸く整えます。

7. 二次発酵
オーブントースターの天板にクッキングシートを敷き、丸めた生地を並べます。濡れ布巾をかけて、暖かい場所で約30分間、再び発酵させます(二次発酵)。

8. 焼成
オーブントースターを160℃に予熱します。予熱が完了したら、生地を入れて約12〜15分焼きます。途中で焼き色を見ながら、焦げそうな場合はアルミホイルをかぶせてください。

9. 完成
焼き上がったら網の上に取り出して冷まします。粗熱が取れたらできあがりです。

オーブントースターの選び方

これからオーブントースターを購入する方や、買い替えを検討している方に向けて、パン作りに適したオーブントースターの選び方を解説します。

温度調節機能は必須

パン作りを考えるなら、温度調節機能付き のモデルを選びましょう。固定温度タイプでは焼き加減の調整が難しく、パン作りには不向きです。

温度調節範囲は、80〜250℃程度ある機種が理想的です。パンは160〜200℃で焼くことが多いので、この範囲をカバーできるかどうかがポイントになります。

庫内の広さをチェック

焼きたいパンのサイズに合わせて、庫内の広さも確認してください。食パン(4枚切りや6枚切り)をそのまま焼きたい場合は、庫内の高さと奥行きが十分にあるモデルを選びましょう。

バルミューダのThe Toasterのように、パン焼きに特化したコンパクト設計のものもあれば、ツインバードのように場所を取らないコンパクトモデルもあります。

ヒーターの種類も確認しておく

オーブントースターのヒーターには、主に石英管ヒーターや遠赤外線ヒーター、グラファイトヒーターなどがあります。

遠赤外線ヒーターやグラファイトヒーターは、食材の内部まで熱が届きやすく、パンのふんわり感を出しやすいとされています。とはいえ、どの機種でも基本的な焼き方は工夫次第でカバーできるので、あまりこだわりすぎなくても大丈夫です。

掃除のしやすさも重要なポイント

パン作りを続けていると、天板や庫内にパンくずや焦げが付くことがあります。庫内がフラットで掃除しやすい構造のモデルや、受け皿が取り外せるモデルは、長く使い続けるうえで便利です。

おすすめのオーブントースターを紹介

ここでは、パン作りに適したオーブントースターをいくつか紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の使い方や目的に合ったものを選ぶ参考にしてください。

1. バルミューダ The Toaster

特徴とメリット

バルミューダ The Toasterは、パン焼きに特化した高機能オーブントースターです。最大の特徴は スチーム機能 で、5ccの水を専用のトレーに入れて焼くことで、焼き立てパンのような香りと食感を再現します。

温度調節は約60〜250℃まで可能で、食パンだけでなくクロワッサンやベーグルなど様々なパンに対応できるのが魅力です。

デメリットと注意点

価格帯は2万円台前半〜と、一般的なオーブントースターより高価です。また、庫内がコンパクトなため、4枚切りの食パンが入らない場合があるので注意が必要です。

こんな人に向いています

  • パンの焼き上がりにこだわりたい人
  • 毎日パンを食べる人
  • デザイン性も重視する人

こんな人には向いていません

  • コストパフォーマンスを重視する人
  • 大きなパンを焼きたい人
  • シンプルな機能で十分な人

2. アラジン グラファイトグリラトースター

特徴とメリット

アラジンのグラファイトグリラトースターは、グラファイトヒーター を採用した遠赤外線オーブントースターです。0.2秒で発熱する速熱性が特長で、予熱時間が短く済みます。

温度調節範囲は約80〜320℃と広く、パンだけでなく魚焼きなどの調理にも使える万能性があります。

デメリットと注意点

価格は2万円前後と比較的高めです。また、設定温度が高くなりがちなので、オーブンレシピをそのまま使うと焦げる可能性があります。最初は低めの温度で試すことをおすすめします。

こんな人に向いています

  • 忙しい朝に素早く焼きたい人
  • 遠赤外線効果を重視する人
  • パン以外の調理も楽しみたい人

こんな人には向いていません

  • 低価格モデルを探している人
  • 細かい温度設定で繊細なパンを作りたい人

3. パナソニック オーブントースター(NTシリーズ)

特徴とメリット

パナソニックのオーブントースターは、石英管ヒーターと遠赤外線ヒーターを組み合わせたハイブリッド設計が特徴です。温度調節は約80〜250℃で、スタンダードな価格帯(1万円前後〜)ながらパン作りに必要な機能を備えています。

庫内が掃除しやすい設計の機種が多く、パン以外の日常的な調理にも使いやすい汎用性があります。

デメリットと注意点

バルミューダのようなスチーム機能や、アラジンのような速熱性といった特化機能はありません。大きなパン型は庫内に入らない場合があるので、焼くパンのサイズを事前に確認しておきましょう。

こんな人に向いています

  • コストパフォーマンスを重視する人
  • オーブントースターをパン以外の調理にも使いたい人
  • 手頃な価格で温度調節機能が欲しい人

こんな人には向いていません

  • パンの焼き上がりに極端にこだわる人
  • 大きなパンを焼きたい人

4. タイガー魔法瓶 オーブントースター(KPOシリーズ)

特徴とメリット

タイガーのオーブントースターは、遠赤外線ヒーターを搭載し、シンプルな操作性が魅力です。タイガーは保温技術に定評があり、庫内温度の安定性が期待できます。

価格帯は数千円台〜1万円台と比較的リーズナブルで、必要な機能をコンパクトにまとめた設計です。

デメリットと注意点

機種によっては温度調節機能がないものもあるため、購入前に必ず機能を確認する必要があります。パン焼きに特化した機能は特にありません。

こんな人に向いています

  • シンプルな機能で十分な人
  • タイガーブランドを信頼している人
  • リーズナブルな価格を重視する人

こんな人には向いていません

  • 高温調理や細かい温度設定が必要な人
  • 特殊機能を求める人

5. ツインバード オーブントースター(TR-Nシリーズ)

特徴とメリット

ツインバードのオーブントースターは、コンパクトサイズで場所を取らないのが最大の魅力です。価格も数千円台と手頃で、一人暮らしやセカンドキッチンにぴったりです。

温度調節機能付きの機種もあり、シンプルにパン作りを始めたい初心者にも使いやすい設計です。

デメリットと注意点

庫内が小さいため、大きなパン型は入りません。また、高機能モデルと比べると焼きムラが出やすい場合があります。

こんな人に向いています

  • 一人暮らしの人
  • コンパクトサイズを求める人
  • コスト重視の人

こんな人には向いていません

  • 大きなパンを焼きたい人
  • 高機能を求める人

オーブントースターと他の調理機器の違い

パン作りを考えるとき、オーブントースター以外にも選択肢があります。それぞれの特徴を簡単に比較しておきましょう。

家庭用電気オーブンとの違い

電気オーブンは庫内が広く、上下ヒーターとファンによる対流熱で均一に加熱します。温度調節範囲も広く(50〜300℃程度)、本格的なパン作りに適しています。

一方で、大型で場所を取り、価格も2万円台以上と高めです。予熱に時間がかかるのもデメリットです。

こんな人に向いています

  • 本格的にパン作りをしたい人
  • 大きなパンを焼きたい人

ホームベーカリーとの違い

ホームベーカリーは材料を入れるだけで、こねから発酵、焼成まで全自動で行ってくれるパン焼き専用機です。初心者でも失敗が少なく、タイマー予約もできるので忙しい人に人気です。

ただし、焼き上がりの形が機械的で均一になりやすく、手作りならではの個性が出にくいという面もあります。

こんな人に向いています

  • 手間をかけたくない人
  • 毎日パンを食べる人

よくある質問

Q. オーブントースターで食パン以外のパンも焼けますか?

はい、焼けます。丸パンやロールパン、菓子パン、ピザなどもオーブントースターで焼くことができます。ただし、パンの大きさや厚みによって焼き時間や温度を調整する必要があります。

Q. オーブン用のレシピをそのまま使えますか?

そのまま使うと焦げる可能性が高いです。オーブントースターは熱がこもりやすいので、レシピの温度より10〜20℃低めに設定し、焼き時間も様子を見ながら調整しましょう。

Q. 発酵はオーブントースターでできますか?

機種によっては発酵機能(30〜40℃程度の温度設定)が付いているものもあります。発酵機能がない場合は、オーブントースターの庫内に湯を入れたカップを置いて湿度を保ちながら、発酵に適した温度(25〜28℃)を保つ工夫をしましょう。

Q. オーブントースターの天板に直接パンを置いても大丈夫ですか?

くっつき防止のため、クッキングシート(オーブンシート) を敷くことをおすすめします。クッキングシートを使えば、天板にパンがくっつかず、後片付けも楽になります。アルミホイルでも代用できますが、パンと直接触れるとくっつく場合があるので注意してください。

まとめ:オーブントースターでのパン作りはコツをつかめば十分楽しめる

オーブントースターでパン作りは十分に可能です。オーブンとは加熱の仕組みが異なるため、温度設定や焼き方に少し工夫が必要ですが、そのコツさえ覚えれば、家庭で焼きたてのパンを楽しむことができます。

オーブントースターでパン作りをするときのポイントをおさらいします。

  • オーブンレシピより10〜20℃低めの温度で焼き始める
  • 天板の位置や向きを調整して焼きムラを防ぐ
  • 焼き色がつきすぎそうになったらアルミホイルをかぶせる
  • 温度調節機能付きの機種を選ぶと失敗が少ない

最初はうまく焼けなくても、何度か試すうちに自分のオーブントースターのクセがわかってきます。ぜひ、基本のレシピから始めて、オーブントースターでのパン作りを楽しんでみてください。

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